スペインでカフェオーナーになった私

久しぶりにNoteを開けてみる。
3年かしか経ってないのになんだか青臭いこと書いてるなとちょっと苦笑い。そんな私、まだスペインに居る。そして結婚をして出産をし、子供も最近2歳になった。
そして、1ヶ月ほど前にカフェをオープンした。全く日本風じゃないアメリカンなお菓子とスペシャリティコーヒー、ナチュラルワインを置く自分の好きなものを詰め込んだカフェだ。

開店までは一冊の本ができるんじゃないかというくらい色々問題続きだったけどなんとか走り出した私の銀河鉄道999。

18歳でホスピタリティーの業界に入って、キッチン、ホール、バックオフィス、全部遣り尽くして、あとは自分でやるしかないよねということでカフェオープンに至った。
というのは表向きで、スペインに住んで居る日本人が任意で入るワッツアップ(Lineみたいなもの)のグループチャットが何個かあり、私は見てしまったのです。
スペインシンママ、パパのチャットに120名以上のメンバーがいるのを。
で?と思うかもしれないけれど。これは結構由々しき事態なのだ。
予想するに大多数がスペインに来てスペイン人または外国人と結婚又はパートナーシップをし、子供をもうけ、そして離婚に至ったという事だろう。

別れたら子供を連れて日本に帰ればいいじゃないと思うかも知れないけれども、そうは問屋が卸さない。
そう、いわゆるバーグ条約である。両親の同意なく国外に子供を連れ出すと誘拐と見なされ国際手配される案件なのです。そしてそれをやる日本人母が結構いるのも良く知れた話。

そんなこともあり、スペインで生活していて別れた場合、子供の生活がスペインにある以上、子供をおいて日本に帰るわけもいかず、ひたすらスペインの生活を続けるしかないのである。

その話を聞いた時私は無職、たまに入るツアーガイドの仕事をしたりしながらいわゆる専業主婦をしていたのだが、一気に焦る。別に夫婦仲が悪いわけではないが、人生何があるかわからない。
そして何かがあった時に経済的理由で我慢しなきゃいけないのは嫌だし、やはり仕事がないと話にならない。ただ、スペインのホスピタリティー業界、なんせ給料が安い。そして拘束時間も長い。小さい子供がいるのもネック、急な熱で今から迎えに来てくれなどもザラにあった昨年。
そんなのの度に仕事場にすみませんと謝りながら行くのもなんか違う気がする。
なんで愛する我が子が風邪の時に謝らなきゃいけないんだと社会人の根本を覆すことを思ったり。
と言うことでカフェを自分でやろうと思ったのである。

そんなこんなでオープンしたカフェ。

毎日やってくるいろんなお客様の話を徒然と書いて日々のイライラを浄化できればなぁと。
お客さんの文句はご法度でしょと言われるかも知れないけれども、ここは西班牙。遠く離れた島国のブログにぐちを書くくらいは多めに見てくれる国民性だと信じたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?