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カフェ ケシパールは、止まり木。


冬と春の境目みたいな季節が今年もやってきている。

2月3月は、切なくなったりほっこりしたり、物悲しくなったり何事も進んでいくなぁと思ったり、

感情が忙しい時期だ。(と個人的に思っている)

その分考えることも増えるし、考え事が進むというか、、、。


とりあえず、けっこう好き。

こんな季節には、神戸にある大好きなカフェに行きたくなる。


私は1人でうろうろフラフラするのが好きで、本当に時間がある時はよく神戸でウロウロする。

神戸には特別な思い入れがある。

今はもうあまり帰っていないけれど、六甲山の向こう(一応神戸市)に住んでいた時期がある。

「神戸市在住」を名乗っているのに、三宮とか中心地からは遠いところだった。

けれど幼い頃から、よく「神戸に遊びに行く」(神戸に住んでいるのに!)経験をして、たとえば風見鶏の館とかは何回も行ったことがある。


「神戸」で街歩きがしたい。
なんなら、「神戸」に住みたい。

(だんだん書きながらゲシュタルト崩壊して、「かみと」に見えてきた)


そう思いながら休みの日、特に春休みなどのまとまった休みには1日自分のために予定を空けて、神戸に行くことがある。



そのカフェを発見したのは1年ほど前の3月末のことだった。

その日も私は予定を空けて、神戸に行こうと思っていた。

確か音楽活動をしっかりしていきたいけれど、どうやって進めて行こうか悩んでいたし、人前でライブがしたくて、でも自信もないし先が不安で困っていたと思う。

心を休めたかった私は、「神戸   隠れ家カフェ」を検索していた。

ヒットした何件かのなかにあった、「カフェ ケシパール」。


どうやら店内では静かにする、という変わったルールがあるみたいで、1人カフェにぴったりだと思った。

三宮駅からも徒歩5分くらい。

入口がちょっと分かりにくい所が隠れ家っぽい。
けっこう急な階段。暖色系のライトが癒し。


同じビルの2階と9階にお店がある。
(9階は''ケシパルーフ''という2号店)

2階の方は少し薄暗くて落ち着いた感じ。

9階の方は太陽の光が降り注ぐ明るい店内だ。

メニューは手書きで、暖かさを感じる。

定番メニューの、「チーズケーキと珈琲のマリアージュ」を注文。

これは、チーズケーキを選ぶとそれに合ったコーヒーをセレクトして出してくれるというもの。

マリアージュの仕方も手書きで書いてあった。

「まずはチーズケーキだけを1口。そのあと珈琲と一緒に食べましょう」みたいな感じだった。

オレオクッキーの乗ったレアチーズケーキ。


おいしい。


コーヒーだけ飲んでも、
チーズケーキだけ食べても、

もちろん混ぜ合わせても。


おいしすぎる。


そして多少の話し声が聞こえるのと、キッチン内の音以外は静かだった。


店員さんの声も優しげで柔らかい。

心がほぐれていくのを感じた。


それからこのカフェが、私が神戸に行く理由になった。


毎回県をまたいで、去年は4回か5回ほど行った。


心が疲れた時。
大好きな本が手に入った時。
なんとなく行きたくなった時。
歌詞を書くネタを探しに行った時。

いつでもいい気分で帰ってこられる。


毎回季節に合ったチーズケーキを食べながら、ひと息。

自分をニュートラルに戻せる感覚があって、嬉しくなる。



そろそろ医学生生活もガッツリ後半に入り、
就職(と言っても研修医の2年間)が頭にちらつくようになって、

病院を調べるだけで研修医になったみたいな気分になってしまったり、

ポリクリに謎のフルパワーで挑んでしまっていてしんどかったり(周りの子たちはもっと省エネだったりする)、

色々と数ヶ月前と状況が変わってきてメンタルにくるけれど、適度にケシパールで休憩しながら頑張っていけたらなぁ、と思っている。


ふぅ。

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