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リサフランクが小学3年生の時に書いた小説を公開します

どうも、リサフランクです。

本日、掃除をしていたらですね、こんなものを見つけました。

明光義塾でもらったと思われる小さいノート(もはやメモ帳サイズ)です。
正直なところこのノートに関する記憶は一切ないのですが、明光義塾に通っていたのは小学3年生の時だけなので、おそらくその際に手に入れたのでしょう。

で、わりと使用してたっぽい痕跡があったので中を覗いてみたら、そこにはとんでもないものが書かれていました。
そう、この記事のタイトルを見ればお判りでしょうが、オリジナル小説です。

これが合計で9ページ分くらいぎっしり書かれていて、それなりのボリュームかつ年頃の男の子っぽくてかわいかったので、noteで公開することにしました。
筆者の意向に配慮し、原文のままに書き起こしているので読みづらい部分も多々ありますが、それも含めて楽しんでいただきますようよろしくお願いします。



題名は、『ももたろう物語 ~二人でいっしょに~』です。







ももたろう物語 ~二人でいっしょに~

第一章 ももたろう たいか

昔昔、ある所にももたろうがいました。
ももたろうはなにもすることがないのでももにもどってみようと思いももに入りました。
「アチョ~~~~~~~~~~~~~!」
ももたろうが全力ウサギのどこぞのウサギかと思うくらいおたけびがきこえてきて、ももをわりました。
そのショックでももたろうはたいかしてしまったのです。


第二章 魔王オロチこうりん

ショックでたいかしてしまったももたろうはサルにたいかしました。
みんなサルのくせに「サル!」「おいサル!」など言われました。
ちょっとひでよしの心が分かったと思います。

その時です。
オロチというサルが来てばくだんをおとされて、ふきとびました。
またももたろうはたいかしてしまいました。
ももたろうはある事に気がつきました。
自分がたいかしているんじゃなくて時だいがふきとんでいるんだと。


第三章 ダルマ先生

ふきとばされて、またプランクトンのじだいにとばされました。
「~~~~~~~~~~」
なにかを言われて声の方にふりむきました。
そこにはダルマ先生がいました。
ダルマ先生はマスコットキャラだからふきとばされてもすがたはかわらないのだとか。

ダルマ先生が言いました。
「これい上ふきとばされるときみはきえる。」
びっくりしたももたろうはなぜかときくと「それい上前に行くと人間はいないからだと。


第四章 けっちゃくのかくご

ダルマ先生といっしょに自分のじだいにもどる事にする事にしたももたろうにダルマ先生は言いました。
「元の時だいに帰るにはオロチとけっちゃくをつけなければいけない。これい上オロチをのこしたらどんどんひがいがでてしまう。」
ダルマ先生はつづけた。
「それにはけっちゃくをつけるかくごをしなければいけない。」
そう言われてももたろうはかくごをして、タイムマシンを作ってオロチとけっちゃくをつけることをきめたのであった。


第五章 時だいをめぐって

タイムマシンを作ったももたろうたちはどんどん時だいをめぐっていくことをきめた。
ダルマ先生は、「まずせんごくじだいに行ってよろいなどをもらいに行こう。」
そしてせんごくじだいに行きました。

そこでは、せんそうがたくさんされたあとがありました。
そして、またたたかいをはじめました。
どんどんへいしたちがきずついて行きます。
こんなのはやだと思ったももたろうはいいました。
「たたかいをやめてくれ~!」
その声がたたかいの中でひびいて、それいこう、たたかいはやめたみたいだ。
これはゆうきのある人ではないとできないこうどうだとダルマ先生はいった。


第六章 二人の力で

せんごくじだいでよろいをてに入れたももたろうたちは、タイムマシンでいどうしていた。
タイムマシンの中で、ダルマ先生はさくせんを考えていた。
「じゃあ、オロチのまだつよくないこの前のじだいより前のじだいでたたかえばなんとかかてるかもしれないぞ。」
「そのさくせんいいね!」

ももたろうもさんせいしたその時、ドーンという音がして、タイムマシンがこしょうしてしまった。
今とまっているひょうがじだいの時にあったネジを使わないとタイムマシンをなおせないという。

ダルマ先生は言った。
「時間がかかってもいい。二人の力でオロチをたおそう!」といったのであった。


第七章 ひょうがきのぼうけん

「ひょうがきの中でネジをさがす事になるなんて…それにしてもさむいなあ」
ももたろうは言いました。
「そういう時はこれだ」
ダルマ先生はマッチをとりだしました。
「ナイス」といって、ももたろうはマッチで火をつけました。

そしたら、いきなりげんしじんがでてきて火に集まりました。
人を知らなかったみたいで、こうふんしていました。
なので、マッチをあげて、火のつけ方もおしえました。
げんし人はお礼にネジをくれました。
「これ、タイムマシンのネジじゃない!」
ももたろうがいいました。
「これをねらっていたんだ。」とダルマ先生はとくいげにいいました。

「よし、しゅうりしよう。」とももたろうがいって、さっそくタイムマシンの所にもどってみました。
でも、そのネジはタイムマシンのネジではありませんでした。
「とりあえずさがさないと」とももたろうがいって、またさがしはじめました。
だけど、1日さがしても、ぜんぜん見つかるようすはありません。
しかたがなく、その日はタイムマシンにもどりました。

次の日、朝早くももたろうがネジをさがしてやっと見つかりました。
ダルマ先生がどこであったのかきくと、「朝早くおきてさがしていたらげんしじんさんたちがネジを持って来てくれたんだよ。げんしじんさんたちはねないでさがしていてくれたんだってさ。ちなみに、きのうぼくたちの話をきいていたんだってさ。」
ももたろうはぜんぶとくいげに話した。

その後、げんしじんさんたちに、二人でありがとうをいいにいった。
「ありがとう!!」
二人はお礼に、持っているマッチを全部あげた。
そしたら、げんしじんはすごくよろこんで、お礼にとタイムマシンをもっとさいしょのタイムマシンの二倍に強くしてくれた。
二人はあらためてありがとうというと、たびだったのであった。


第八章 タイムマシンパワーアップ

「いよいよけっちゃくの時も近いな」とももたろうはいいました。
「たたかうにはタイムマシンを強化しておいた方がいいと思うよ。」とダルマ先生がいいました。
そして、タイムマシンをパワーアップさせる事に決めました。
「まず、タイムマシンにはなにが足りないと思う?」
ダルマ先生がききました。
ももたろうは、「オロチをこえる速さと、その速さにたえる、かたさ、そして、ハンパないこうげき力!!」ととくいげにいいました。
「当たりだ。」とダルマ先生はいいました。

そして、持っている物をかくにんしてみました。
せんごくじだいのよろいとやり二つ、10時間つけっぱなしで持つ、思いきりでるスーパーライターと、ひょうがきのネジいっぱいと、ひつような物はそろっています。
強化して、よろいでかたく、とびだすやりでこうげき、後ろにスーパーライターで速くなり、3つの弱点は消えました。
そして。オロチとのけっちゃくに二人はいどむのであった。


第九章 オロチとのけっせん

いんねんのたたかい、魔王オロチとももたろうのたたかいがはじまった。
ももたろうはちょくせつ、ダルマ先生はタイムマシンでえんごした。
いんねんのたいけつは一時間つづいた。
だけど、タイムマシンのやりがオロチの足にあたり、オロチは動けなくなった。
そこをももたろうがオロチの頭をポカンとなぐるとあっけなくきぜつしてしまった。
もう悪さをしないように土にうめてしまった。

「よし、かてた!」
「これで、ひがいが少なくなったと思うぞ!」

そして、今まで回ったじだいの人たちにあらためて、ありがとうと回って言った。
そして、さいしょなどの思いでを、二人は思い出していた。

ももたろうがももの中に入った時の「アチョ~~~~~~~~~~~~~!」と言った人はだれだろうと思いながら自分のじだいへもどって二人が見たものとは?


第十章 ひがい世界さいだい

二人は町のあとかたもなくなっているのを見た。
ぐうぜん一こだけのこっていてニュースを見てみた。
そしたら「ひがい人数一万人以上」となん回もなん回もつづけていた。

そこでダルマ先生が思いついた。
「タイムマシンでまだひがいがでていない時の時間にオロチをたおせばいいんじゃない?」といい、実行してみたらひがいは一人もでませんでした。


さい終章 世界のへいわは自分のへいわ

「や、やった…やったぞ!」
「ひがいは一人もでなかった!」

二人はよろこびをわかちあいました。
二人は世界のきゅうせいしゅになったのです。
この後、どんなに時がすぎても、そしてどんなに人数が少なくなっても、この二人はえいえんにかたりつげられました。(終わり)








読んでみた感想

突っ込みどころが満載で笑えました。
細かい部分を見ていけば色々ありますが、中でもももたろうがたくさんのサルに「サル!」「おいサル!」と言われたことで豊臣秀吉の心情を理解してしまうシーンや、気絶しているオロチをそのまま生き埋めにするシーン、そして被害が消えていないことが発覚した後の本当の最終決戦は全て省くシーンなどは特にお気に入りです。

あと、設定や主人公ペアの立ち位置、口調が当時愛読していた『ドラえもん』からモロに影響受けてる感じで面白かったですね。果たして書いている際に意識していたのかどうかは分かりませんが。

そして一瞬出てきた"全力ウサギ"という名前が懐かしすぎて爆笑しました。
同じ世代の人なら分かるかな?当時どれくらいの人気だったのか知らないのでアレですが、少なくともリサフランクは非常に郷愁を覚えましたね。

全力ウサギ


ちなみにこの後に2ページ分ほど『ももたろう物語 ぞく うけつがれるいし』という題名の続編が載っているのですが、こちらはももざぶろうとダルマ少年がタイムマシンでしょくりょうとのみものを集める所までしか書かれていない未完の作品なので、ここには掲載しません。

それでは、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。


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