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スレイト・オブ・liruk・ファンメイド!【オラクル1on1コロシアム】

このSSはPSO2(©SEGA様)とニンジャスレイヤー(ダイハードテイルズ様)の二次創作です。PSO2のゲーム内に1on1のPVPルールは無いので気をつけるんだ!
【オラクル、アークスシップ55番「コロシアム:森林」】
 「ワオオオーッ!」森林を模したバトルステージを囲む観客から、歓声が湧き上がる。試合は常にモニタされているが、実況の声はフィルタされ、選手の耳に入ることはない。今宵の対戦カードは、ベテランの戦士「素早いアナグマ」対《スターゲート》を通ってきた新入り「サワタリ」だった。それぞれ中央で名乗る。オッズはベテラン側が1.5。「素早いアナグマ」の試合ぶりを見てきた彼らが、ルールを把握しきっていないであろうニュービーにあえて賭けるとは実際考えづらかった。両者は握手を交わし、反対方向に走り去る。索敵もポイントの一つなのだ。
 三分後。「何処だ……サワタリィ……姿を見せろ……!」アナグマは全速力でフィールドを飛び回る。飛行は脚に装着した制式武具の機能の一つだ。「イヤーッ!」「そこかッ!」アナグマは側面から飛び来る突きを華麗に回避する。相手の獲物は槍か、すなわちクラスは近接武器しか持たないハンター! 遠距離より封殺すべし!「悪いが距離を取らせてもら……なんだと!?」間合いを取ろうと退避した先には多重に張り巡らされたツタの罠! 辺りを見渡し、逃げ場が無いと悟ったアナグマはあえて近接戦闘を挑もうとするが……「ぐッ」瞬きの直後、彼の胸には五本の矢が生えていた。サワタリはアナグマが判断に迷った一瞬の隙を突き、本命の弓を構え、無慈悲に撃ったのだ。彼の登録上のクラスはブレイバーであった。「鮮やかだな、お前」「ナムは、鮮やかだった。そして、残酷だった」「そうか」言っていることは分からなかったが、その凄みは理解した……ように思えた。アナグマが救護室にテレポートした瞬間、歓声は最高潮を迎えた。

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