コロナウィルス

現在各国が厳重注意しているコロナウィルス。毎日、毎時間、最新の情報が出ています。また、莫大な情報がネット上にあるのでデマも多いでしょう。

私は今アメリカのカリフォルニア州に住んでいますが、少しだけ私の周りの状況を伝えたいと思います。

コロナウィルスの存在がわかりはじめた1月から私の父はとても心配していました。そのころは感染も中国内のみでアメリカにはまだ一人も感染者がでていませんでした。父からはマスクを付けるように、うがい手洗い、必要ない外出は避けるよう毎日のように言われていました。また、私の地域では店頭に並べてあるマスクが全て売り切れていました。この時は、自分たちが使用する分ではなく、中国に家族や知り合いに送る人たちが多く買い占めていました。ただ私と私の周りの日常に変わりはなく多くの人たちは気にしていませんでした。

2月に入り徐々に世界各地に感染が広まり、またアメリカでも症例が出始めました。この時もまだ遠いところの話としか思っていなく、なんとかく”世界中に広がってるな””やばいな”と感じるほどでした。家では父がまだ毎日口うるさく個々の衛生面やウィルスについてのニュースを伝えてくれてました。

母が日本に住んでいるのですが、このころは自分というよりは母のことが気がかりでした。私が読んでる日本のニュースではそのころはあまり政府が迅速な対応をしていないと見受けられました。その中で母は友人との温泉旅行も控えあまり気にするそぶりはあまりませんでした。友人も毎日普通に出勤し遊びに行くのをソーシャルメディアで見て実際はそんなに危険じゃないのかという錯覚も覚えました。

私が危機感を持ち始めたのは2月末です。MICEの業界でお仕事をしているのですが、皆様も知っての通りウィルスの影響で様々イベントがキャンセルされています。MICEも同じく、特に多く海外から参加者が集うコンファレンスなどの案件を抱えていたため仕事が次々にキャンセルされていきました。3月から5月開催のカンファレンスは毎日のようにキャンセルが出ました。同僚の一人が”9.11の時に似てるわ”と言ったのがすごく心に残っています。

自分自身に感染に危機感を持ったのはこの記事を書いてる数時間前です。ニュースで私の住んでいる近くの地域、バークレーで感染者が出たのと発表を目にした時でした。徐々に感染地域が迫ってる間隔はありましたが、いざ隣町の発表を目にする気持ちの持ち方が違ってくるんですね。また最近マスクについて記事が出ていたのですが、アメリカの研究者はマスクはつけても無駄という話をしています。大勢いる人から自分を守るために使うのはつけてもつけなくても同じだというのです。現在アメリカでは医療用のマスクを付けている人が多いです。このマスクは顔に完全密着はしないので隙間ができます。また、マスクがずれることがあるので直す際に顔を触ってしまうという理由からです。

私の会社の人たちは楽観的な人が多いです。20-30代の人が多い会社ですが、感染しても治る体力があると言ってる人が多数。またアメリカではマスクはしないので、付けるのに抵抗を持つ人もいます。社内で話題になっているのは夏が来るとウィルスが収まるんではないのかということです。このことについてニュースでもやっていましたし、大統領のトランプもスピーチで発言していました。ただ、科学的な証拠はなくただそうなるように願うばかりです。当たり前ですが、メディアで報道されていることはすべて正しい情報ではないのです。

コロナウィルスを通じて個人的に思ったことは多いです。
1.危機がそばまで迫ってこないの焦らないし関心が高まらない
2.デマの情報によって人々が左右されることは避けられない
 a. マスク、トイレットペーパー、お米の過剰ストック
 b. 予防、感染についての情報

以上今日のThinking Out Loudでした。皆様も自分で調べ何が正しいのか何がデマなのかを見定めて、自分と余裕があったら自分の周りの人も守りましょう。

CDC
内閣官房
厚生労働省



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?