本屋に立ち寄ると、安野光雅さんの特集を組んでいる雑誌を（たしか二冊）見かけた。父の影響で子どもの頃は『壺の中』や『すうがく博物誌』などに親しんだ。エリック・カールさん然り、心の中で祖父母のように慕ってきた人たちが徐々に去ってゆく、この心もとなさ。また一人、祖母が逝ってしまった。

生活が大きく変化したのを機に新しい日記を始めようと思ったけど、なんとなく上手く行かなくて結局ここに戻ってきた。外面は変わっても、中身は過去と地続きのところでしか浮かび上がらせることはできないのかな。日記以上のリフレッシュ方法が思いつかないのに、最近は日記を書く気力すら危うい。

(210909)一ヶ月ぶりに早朝散歩に出た。日が出るほんの少し前の薄暗さと、ドアを開けた瞬間、肌に触れるひんやりとした空気がとても好き。夜もひたすら大通りを歩いてみたら、何だか元気になった。どんなに忙しない毎日でも、今日のような時間を忘れたくないんだけどな、忘れずにいられるかな。