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【西武ライオンズ 今日の見どころ】6連勝中の藤井聖攻略して 隅田の月間MVPをアシストできるか

●きょうも10安打しないと 6月全試合一桁安打 

【30日◇イーグルス-ライオンズ12回戦(楽天モバイル)14:00】
およそ2カ月ぶりの3連勝。2カード続けてのカード勝ち越しと、沈み続けていたチーム状態は、ようやく底を打った感がある。

この3連勝の始まりとなった、25日北海道日本ハムファイターズ戦の試合後に、渡辺久信GM兼監督代行が「一時期の最悪な、手も足も出ない状態は、ちょっと脱している」と話していたように この3勝はすべてライオンズ打線が先制点をあげた上で、リードを守っての逃げ切り勝利。渡邉勇太朗、今井達也、隅田知一郎と、いずれも先発投手に勝ちが付いている。

ただ、きのう(29日)もチームは9安打。先日の記事(球団ワースト記録続々更新の可能性)でも紹介したように、5月31日に始まった連続一桁安打は22試合まで伸びている。きょうの試合で10本以上ヒットを打たないと、この1ヶ月の間に1度も二桁安打することなく、6月を終えることになる。

また、6月残り1試合となった現時点で、今月のチーム打率が.179。これも先日取り上げたが、今年4月に球団ワーストを記録したばかりの月間最低のチーム打率.189を下回ることになる。

おおよその目安ではあるが、最低打率の回避には、きょうの試合で15本程度ヒットを打つ必要がある。

●ライオンズ戦からスタートした藤井聖の6連勝

もちろん、新庄剛志監督の「せこせこ野球」ではないが、たとえヒット1本しか打てなくても、結果的に勝利しているのなら、それに越したことはない。

今シーズン初の4連勝、同じく初の同一カード3連勝が懸かる一戦。ライオンズの前に立ちはだかるのが、東北楽天ゴールデンイーグルス先発の藤井聖だ。

4月12日のライオンズ戦で、5回4安打されながらも無失点に抑え、今シーズン初勝利をあげると、そこから一気に6連勝。イーグルス交流戦初優勝の立役者となった絶好調のサウスポーだ。言うなれば、ライオンズが藤井に躍進のキッカケを与えてしまったようなものだ。

プロ野球記録でもある2012~13年に達成した田中将大の28連勝が、当然イーグルス投手の連勝記録になるのだが、左投手に限ると、2021年に早川隆久がマークした6連勝が最長だ。きょう藤井が勝つと、イーグルス左腕で初の7連勝になる。

●隅田の月間MVPのためには 藤井をK・Oする必要

今月ここまで藤井は3戦3勝、防御率0.49と、6月の月間MVPの最有力候補になっている。きょうのライオンズ戦で、藤井が4勝目をあげてしまえば、受賞は確定的だ。

ただ、ライオンズの隅田知一郎がきのうの試合で、今月の3勝目をあげている。そのうち2勝が、チームの連敗を止めた価値ある勝利。球数100球未満での完封勝利もあり、活躍のインパクトでは藤井に引けをとっていない。

きょうの試合でライオンズ打線が藤井相手に土をつければ、成績は隅田と同じ3勝1敗になる。大量得点で防御率も低下させることができれば、隅田の月間MVPの可能性が生まれてくるのだ。

今シーズン迷惑を掛けっ放しの投手陣に、せめてものお詫びの意味を込めて、打撃陣には隅田の月間MVP獲りを、ぜひアシストしてもらいたい。


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