【西武ライオンズ 今日の見どころ】ドラフト2位 渡部聖弥が神宮大会出場を懸けた一戦に
●渡部擁する大商大 きょう勝てば神宮大会出場が決定
【4日◇大阪商業大-天理大(大阪市南港中央野球場)13:00】
やや呆気ない幕切れで日本シリーズが終了。この先は「プレミア12」での源田壮亮、隅田知一郎、古賀悠斗の活躍を、ライオンズファンとしては楽しみたいところ。
ただ、その前に注目して欲しいのが、きょう午後1時から大阪商業大学と天理大学の間で行われる「大阪市長杯争奪 関西地区大学野球選手権」の決勝戦だ。
この大会は関西六大学、京滋大学、阪神大学、近畿学生、関西学生、5つの大学リーグの優勝校が、今月20日に開幕する明治神宮野球大会の2枠の出場権を懸けて争うもの。
大商大には、ライオンズがドラフト2位で指名した渡部聖弥が在籍しており、そのプレーぶりをプロ入り前に観ることができる絶好の機会となる。
大商大は今年6月に開催された「大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦」で、所属連盟である「関西六大学選抜」が優勝したことで、スーパーシード扱いになっており、いきなりきょうの決勝戦から登場。この試合に勝てば、関西第1代表として神宮大会の出場が決定する。
たとえ敗れたとしても、翌日(5日)の第2代表決定戦にまわり、神宮大会出場のチャンスは残るのだが、関西第1代表になると、神宮大会には2回戦からの出場となり、2つ勝てば決勝進出。これが第2代表だと、決勝戦まで3試合に勝利する必要がある。また大商大は昨年のこの大会で、天理大に敗れており、その雪辱もしたいところだ。
(大会日程、勝敗表などは 「関西六大学野球連盟」のホームページで、確認できます)
渡部聖弥は、この秋のリーグ戦で最優秀選手賞、打率.438で2度目の首位打者。本来は外野手だが、今秋はサードを守り、通算5度目のベストナインを受賞と、個人タイトルを総なめしたスラッガー。
6連覇が懸かったリーグ最終戦では、通算安打の連盟記録を37年ぶりに更新する可能性のあった最終打席で、みずからの判断で送りバントを選択。チームを逆転サヨナラ勝ちに導いたことでも話題になった。
先日のドラフト会議でライオンズが指名した選手のなかで、年内に公式戦の機会が残されているのは渡部だけだ。
きょうの試合は配信が予定されている(関西地区・第1代表決定戦 大阪商業大vs.天理大)ので、期待の即戦力候補が、はたしてどんなプレイヤーなのか。ライオンズファンには、その眼で確認して欲しい。