見出し画像

【西武ライオンズ 今日の見どころ】序盤の安定感が際立つ渡邉勇太朗 田嶋大樹は4年ぶりのベルーナ登板

●勇太朗 同じ”内海門下生”の菅井の好投に続けるか 

【16日◇ライオンズ-バファローズ14回戦(ベルーナ)18:00】
今井達也、隅田知一郎でも止められなかった連敗を、プロ2度目の先発となる菅井信也がストップするのだから、野球は分からない。

菅井と同じく、きょう先発の渡邉勇太朗も、昨シーズンまで在籍した内海哲也コーチ(現・読売ジャイアンツ投手コーチ)を慕っていたことで、よく知られる。同じ「内海門下生」の後輩が、あれほど素晴らしいピッチングをした翌日だ。気合充分のマウンドになるだろう。

今シーズンまだ1勝しかしていない渡邉だが、前回9日の北海道日本ハムファイターズ戦では、自己最長の8回を投げて1失点。ここ最近の投球は、ライオンズの先発投手陣のなかでトップクラスの内容を誇っている。

特筆したいのは、試合序盤の安定感だ。ここまで7試合に先発して、序盤の3イニングで失ったのは4点だけ。防御率に換算すると1.71で、これはライオンズの主な先発投手陣のなかで、武内夏暉の0.90に次ぐ数字。今井達也、隅田知一郎らの上を行っている。

また43 2/3イニングを投げて、渡邉が打たれた本塁打はオースティン(横浜DeNAベイスターズ)のソロ1本のみ。1試合(9イニング)換算の被本塁打率0.21は、主なライオンズ先発陣のなかで最も少ない。

こうしたところが、渡邉勇太朗が大量失点を防いでいる要因であり、成長の跡と言えそうだ。

●田嶋 前回4年前のベルーナドームでは自己ワースト9失点

オリックスバファローズ先発の田嶋大樹とは、今シーズン2度目の対戦になる。前回4月23日の登板が、3年ぶりのライオンズ戦だったことは、そのときにも紹介した。ただ、前回は球場が京セラドーム大阪。田嶋のベルーナドームでの登板となると、20年9月9日以来(当時の名称はメットライフドーム)じつに4年ぶりとなる。

今年4月の登板では5回1失点で勝利して、ライオンズ相手の通算対戦成績を3勝3敗とした田嶋なのだが、その3敗はすべてベルーナドームで喫したもの。

ベルーナドームでの通算防御率は9.90。4年前に最後に先発したときは、外崎修汰のソロやスパンジェンバーグの2ランなど、自己ワーストとなる9失点、わずか2イニングで降板していた。

もしかすると、こうした苦い経験によって、バファローズの側は、田嶋のライオンズ戦やベルーナドームでの登板を、意図的に避けていたのかもしれない。

5カードぶりに、カード初戦に勝利したライオンズ。バファローズのほうは最近4試合中3試合が無得点敗戦と、その直前に5連勝していたとは思えないほど、打線が湿りがちだ(もちろん打線の湿り具合では、ライオンズも似たり寄ったりだが…)。

7月初の連勝と、5カードぶりの勝ち越しを懸けての一戦になる。送りバントの失敗やバッテリーミス、軽率な走塁死など、相手を助けるような真似は厳に謹んでもらいたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?