【西武ライオンズ 今日の見どころ】2勝6敗と 昨年に続いて大苦戦のZOZOマリン 6敗中5敗が1点差負け
●昨シーズンに続いて ZOZOマリンで大きく負け越し
【30日マリーンズ‐ライオンズ22回戦(ZOZOマリン)18:00】
2023シーズンを締めくくる、敵地ZOZOマリンでのマリーンズとの4連戦。ご承知のように、今シーズンマリーンズには8勝13敗と大きく負け越しているのだが、ベルーナドームでは6勝6敗と互角の戦いができていた。
ところが、ZOZOマリンでは2勝6敗(このほか、東京ドームのマリーンズ主催ゲームで1敗)。ビジターでの対戦で苦しんでいる。
じつは昨シーズンもライオンズは、ZOZOマリンで2勝10敗と、散々な成績に終わっていた。ZOZOマリンで年間2勝しかできなかったのは、マリーンズが千葉に移転した1992年以降で、昨シーズンが初めてのことだった。
もし、きょうからの4連戦で1勝もできないようだと、昨シーズンに続いて、年間最少の勝利数で終わってしまうことになる。
ZOZOマリンの戦いで、眼に付くのがライオンズの得点力の低さだ。今シーズンZOZOマリンでの1試合平均得点が2.50。過去、平均得点が2点台だったシーズンは、いずれも大きく負け越しているのだが、今年もこのパターンにハマってしまっている。
特に顕著なのが、競り合いでの弱さだ。今シーズンのZOZOマリンで喫した6敗のうち、4敗が1点差負け。サヨナラ負けも2試合ある。
マリーンズ戦全体を通しても、1点差ゲームはライオンズの2勝7敗。このカードにおける、両チームの救援投手陣の成績を比較すると、マリーンズが5勝1敗で、ライオンズが0勝5敗。防御率では、およそ1点の差がある。
マリーンズのリリーフ陣を打ちあぐねているうちに、ライオンズのリリーフ陣がガマンし切れなくなって、決勝の1点を与えてしまっている様子がうかがえる。
●18勝28敗と 借金10の1点差ゲーム
ライオンズはきのう(29日)の試合も、1点差負けだったが、今シーズンのライオンズは1点差ゲームで18勝28敗。パ・リーグ6球団のなかでは、6位ファイターズに次ぐ勝率の低さだ。こうした接戦での弱さが、今年の順位に反映されている。
現在ライオンズの勝ちパターンは、顔ぶれも起用順も流動的だ。セーブこそあげてはいるが、クリスキーは安定感に欠けており、増田達至が1軍に戻ってはきたものの、どれくらいの状態にあるのかは未知数だ。
今シーズン平良海馬は、マリーンズ相手に3勝3敗で、対戦防御率2.70。同じく西野勇士はライオンズ戦2勝0敗、対戦防御率1.33だ。両投手が実力通りのピッチングをすれば、お互いに大量得点は望めそうにない。きょうも試合終盤で1点を争う展開になったとき、より不安が募るのはライオンズのほうだろう。
なんとかシーズン最後のこの4連戦で、2年続きのZOZOマリンでの苦手意識を払拭しておきたいのだが…。