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【西武ライオンズ 今日の見どころ】涌井の交流戦最多勝&ベルーナドーム通算50勝を阻止できるか

●プロ初勝利が交流戦だった涌井

【7日◇ライオンズ‐ドラゴンズ2回戦(ベルーナ)18:00】
得点圏打率パ・リーグ最低のライオンズと、セ・リーグ最少得点のドラゴンズ。得点力不足に苦しむ両チームを象徴するかのような、きのう(6日)の1点差ゲーム。敗れたライオンズは、これで6カード続けてカード初戦を落としてしまった。

連勝を狙うドラゴンズは、交流戦史上2位タイの通算26勝をあげている涌井秀章が先発。きょう27勝目をあげれば、石川雅規(スワローズ)と並ぶ1位タイになる。

交流戦  通算勝利数

涌井がライオンズでプロ野球生活の1年目を送っていた2005年に、セ・パ交流戦はスタート。そもそも涌井の記念すべきプロ初勝利が、スワローズ相手の交流戦だった。

2005年と06年は、交流戦は各球団と6試合ずつ対戦する36試合制。07年~14年は各4試合の24試合制だったため、1シーズンに交流戦で5勝以上あげる投手が結構いた(シーズン最多は、05年西口文也の6勝)。

交流戦の通算勝利数の上位には、必然的にこの時期を経験した投手たちの名前が多く並んでいる。

涌井も06年、10年にそれぞれ4勝するなど、多くの勝利を積み重ねたが、18試合制になってからはさすがにペースダウン。14年にマリーンズに移籍して以降は先週のホークス戦まで、合計9シーズンで5勝にとどまっており、交流戦に特別強いとは言い難い。

●松坂と並ぶベルーナドーム50勝にも王手の涌井

きょうは県営大宮から舞台を移しての試合となるが、涌井は昨シーズンまでにベルーナドームで通算49勝をあげている。

通算最多95勝の西口文也を筆頭に、これまでにベルーナドームで50勝以上あげた投手は8人いる。もし涌井が50勝目をあげたなら9人目となり、横浜高校の先輩である(と同時に、ライオンズ、ドラゴンズの先輩でもある)松坂大輔に並ぶことになるのだ。

ベルーナドーム 通算勝利数

今年3月8日のオープン戦では、涌井はベルーナドームで3イニングを37球パーフェクト。さすがは「勝手知ったる、かつての我が家」といった圧巻の投球内容だったが、ライオンズを移籍してから公式戦ではベルーナドームで通算6勝。勝率や防御率も、特筆するほどの数字は残していないのが実際のところだ。

涌井秀章 所属球団別  ベルーナドーム成績

すでにライオンズのバッターのほとんどが、涌井のことを直接は知らない世代。きょう先発する本田圭佑も、涌井の移籍後に入団した投手だ。わざわざ節目の勝利をプレゼントする義理はない。

ライオンズの選手たちには、涌井の引き立て役ではなく、試合の主役になるくらいの活躍をして欲しい。

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