【西武ライオンズ 今日の見どころ】エスコン初登板の渡邉勇太朗 ビジター球場での勝利なら3年ぶり
●勇太朗 ビジター球場での勝利は過去1度だけ
【26日◇ファイターズ-ライオンズ12回戦(エスコン)18:00】
オールスター明け最初のゲームの先発、いわゆる後半戦の“開幕投手“を任されたは渡邉勇太朗。これで6月25日、7月9日に続いて、この1ヶ月間で3度目の北海道日本ハムファイターズ戦となる。
過去2試合で13 1/3イニングを投げて、11安打されているのだが、失ったのは伏見寅威のサードゴロの間による1点だけ。粘り強いピッチングで、対戦防御率は0.68と頼もしい数字が残っている。
懸念材料としては、球場がこれまでのベルーナドームではなく、エスコンフィールドであること。渡邉にとって初めてあがるマウンドになる。
今シーズンに限らず、なぜか渡邉の登板機会はホームゲームに偏りがち。防御率を比較しても、特別ビジター球場を苦手にしている様子はないのだが、過去ビジターで勝利したのは2021年10月17日、楽天生命パーク(当時)での東北楽天ゴールデンイーグルス戦の1試合だけだ。
きょうエスコンで勝利すれば、渡邉にとって3年ぶりのビジター球場での勝利となる。
●加藤貴之 ライオンズ戦3連敗中だが…
対照的にファイターズ先発の加藤貴之は4月6日以来、およそ3ヶ月半ぶりのライオンズ戦となる。このときのライオンズは、佐藤龍世と岸潤一郎の2者連続ホームランなどで4回表に一挙4得点して、加藤攻略に成功した。
だが、この試合で加藤と対戦した9人のうち、じつに5人もの選手が現在1軍にいないのだ。ほぼ別のチームと対戦する感覚かもしれない。
それでも、昨シーズンから加藤はライオンズ相手に3連敗中。しかも3敗すべてがエスコンフィールドでの登板となっている。個々の選手の顔ぶれは大きく異なっていても、漠然と「ライオンズ」に対する嫌なイメージを抱いてくれていれば、ありがたいのだが…。
●きょう敗れると 球団最速のシーズン60敗到達
オールスター前、最後の試合では隅田知一郎を見殺しにしたばかり。それでなくても、まだ渡邉勇太朗が今シーズン1勝しかしていないのは、味方打線の援護に恵まれていないからに他ならない。
きょうも投手陣の頑張りを無駄にするようだと、今シーズン60敗に到達してしまう。開幕88試合での60敗到達は、1971年の96試合を超えて、球団ワースト記録を大幅に更新することになる。