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【西武ライオンズ 今日の見どころ】山川離脱 過去2年の影響は? 栗山史上17人目の1000四球が目前 

●3年連続 開幕直後の離脱となった山川

【ライオンズ‐マリーンズ1回戦(ベルーナドーム)18:00】
激震と言っていいだろう。9日のホークス戦でふくらはぎの強い張りを訴え、打席に立つことなく交代した山川穂高だったが、翌10日に登録抹消。

九州遠征の2試合を「家庭の事情」で欠場した外崎修汰の離脱が、もしも長引くようならば、シーズン前に松井稼頭央監督が「レギュラーが決まっているのは3人だけ」と話していた山川、外崎、源田壮亮の3人が揃って不在となってしまう。

今回はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)出場によって、難しい調整が強いられたことは間違いないが、これで山川は3年連続で、開幕直後の戦線離脱となってしまった。

21年、22年 山川穂高 抹消中成績

過去2年の山川抹消中のチーム成績や平均得点をみると、その影響の大きさは明らかだ。特に昨シーズンは山川が離脱しているタイミングに、森友哉(現バファローズ)の不用意な骨折が重なり、チームは7連敗。失速を余儀なくされていた。

開幕8試合で18得点。1試合平均2.25点と、ただでさえ得点力に乏しいところに4番打者が離脱。こうした苦しいときに、頼りにしたいのがベテランの力だ。

●2000安打の1/3しかいない 1000四球達成者

そんななかプロ22年目の栗山巧が、通算1,000四球まで残り2となった。一見地味にも映るが、2,000安打を打った選手が54人いるのに対して、1,000四球を記録した選手は過去16人しかいない。川上哲治や長嶋茂雄、衣笠祥雄といった大打者たちも達成していない、希少な記録なのだ。

1,000四球達成者 (栗山の成績は、10日現在)

歴代1位の2,390四球の王貞治を筆頭に、400本塁打以上したホームランバッターたちが四球数の上位を占めているなか、現在120本塁打の栗山は、鳥谷敬(138本塁打)を抜いて「最も少ない本塁打数で」1,000四球を達成した選手になる可能性が濃厚だ。

ひとつの四球に要した打席の数(打席/四球)も少なく、それだけ栗山が出塁を重んじ、自分の役割に徹してきたことがうかがえる。

今シーズンここまで、相手先発が右投手のときは栗山が、左投手のときは中村剛也が、それぞれ指名打者で先発するのが基本だが、山川を欠くこの状況では違った形のオーダーになるかもしれない。これまで以上に、栗山の出番も増えそうだ。

現有戦力の持てる力を結集して、現在5連勝中と勢いに乗るマリーンズをストップしたい。

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