【西武ライオンズ 今日の見どころ】ベルーナドーム初登板の佐々木朗希 ライオンズ戦は3勝負けなし 16イニング無失点中
●初登板のビジター球場では 通算4勝2敗の佐々木朗希
【17日◇ライオンズ‐マリーンズ19回戦(ベルーナ)13:00】
佐々木朗希がプロ4年目にして、ベルーナドーム初登板となる。2021年5月16日、プロ2年目だった佐々木朗希の1軍デビュー戦の相手がライオンズ。以降、これまでに4度の対戦があるのだが、すべて球場はZOZOマリン。
1軍公式戦だけでなく、イースタンリーグの試合やオープン戦でも登板はなく、今回がまったくの初めてになる。
佐々木の成績を球場別にみると、ZOZOマリンは28試合に登板して10勝5敗、そのほかの球場では17試合で9勝4敗と、さほど違いはないのだが、ZOZOマリンでは防御率も1点台なのに対して、他球場では3.20と、差が生じている。
他球場のなかでは、楽天モバイルパーク、横浜スタジアムといった屋外球場で、苦戦している様子が見受けられるが、ドーム球場(京セラ、PayPay、東京D)では通算6勝1敗と、圧倒的な強さを誇っている。はたして自然共生型ドーム球場であるベルーナドームでは、どちらの顔をのぞかせるのだろうか。
また、ビジター球場で初登板した試合では、デビューから4連勝していたのだが、昨シーズンの交流戦でジャイアンツ相手に投げた東京ドームで初敗戦。続いて今シーズンの横浜スタジアムでも敗れている。
パ・リーグのビジター球場初登板では負け知らずと、直近登板の2球場では2連敗中。こちらに関しても、どちらの面が出るだろうか。
●パ・リーグ5球団で唯一 佐々木相手に勝利のないライオンズ
前述した1軍デビュー戦でこそ、ライオンズ打線は佐々木朗希から4点を奪ったのだが、2度目の対戦からは、ほぼお手上げ状態で3連敗中。パ・リーグの対戦5球団のなかで、ライオンズだけが、まだ佐々木相手に勝利していない。
しかも、この3連敗の間にあげたライオンズの得点は、栗山巧のセカンドゴロの間の1点だけ。ホームランもタイムリーもなく、昨年4月3日の試合の8回表から、ライオンズは佐々木朗希の前に16イニング連続で無得点なのだ。
吉井理人監督のコメントなどからすると、きょうも70球前後を目途にした、限定登板となる見込み。待球するなり、ファウルで粘るなり、多くの球数を投げさせて、早めに降板に追い込む作戦も考えられるが、この3連敗中、ライオンズの各打者は少ない球数で追い込まれては、三振の山を築くばかり。イニング平均13.1球、打者ひとりあたりでは3.5球しか、佐々木に投げさせていない。
●マリーンズ戦3年連続負け越しなら 球団44年ぶり
マリーンズとの対戦成績は6勝12敗。きょう敗れると、このカード3年連続の負け越しが決まってしまう。ライオンズがマリーンズに3年続けて負け越すのは、太平洋時代の1974年から西武元年の79年にかけて6年連続で負け越して以来。埼玉移転後では、初めてのことになる。
ベルーナドーム初登板の佐々木朗希に初勝利して、残り試合の半数を占めるマリーンズ戦に、弾みをつけたいところなのだが…。
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