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【西武ライオンズ 今日の見どころ】隅田 「衝撃の全国デビュー」した神宮で プロ初登板

●隅田 大学4年時 神宮で14奪三振

【5日◇スワローズライオンズ2回戦(神宮)18:00】
武内夏暉の新型コロナウィルス感染による戦線離脱に加え、左太もも裏の張りで外崎修汰が途中交代。勝利していればまだしも、あと1死からの継投失敗によるサヨナラ負け。痛恨の逆転負けによって、今後への不安がより色濃くなってしまった。

きょう先発の隅田知一郎は、昨年6月9日の交流戦でも、東京ヤクルトスワローズ相手に登板。1回表にいきなり1番山田哲人の三塁打、2番青木宣親がタイムリーと、打者ふたりで1点を失ったものの、5回7奪三振の力投に応えて、味方打線が逆転。勝利投手となり、デビューから続いていた自身の交流戦の連敗を3でストップしてみせた。

神宮球場での1軍公式戦は、プロ入り後初めてになる隅田だが、いまから3年前に神宮のマウンドを経験している。

2021年6月7日、西日本工大の4年生だったエースの隅田は、全日本大学野球選手権に出場。上武大との1回戦に先発すると、最速148㎞/hの速球と6種類の変化球を交えて、のちにプロ入りするブライト健太(中日ドラゴンズ)、進藤勇也(北海道日本ハムファイターズ)らが並んだ強力打線を相手に、8回で14三振を奪う、圧巻の全国デビュー。

2回裏に4番のブライトに打たれたソロホームランが決勝点となり、試合は0対1で敗れたが、一気に評価を高め、ドラフト1位候補として注目されるようになったのだ。隅田にとっては、印象深い球場になる。

●ライアン小川には 打つほうでも手痛い目に

スワローズ小川泰弘がライオンズ戦に先発するのは、2年ぶり5試合目。対戦成績は1勝1敗だが、ライオンズファンの記憶に鮮明に残っているのは、ピッチングではなくバッティングのほうだろう。

2年前の交流戦、髙橋光成との投げ合いを続けていた小川だが、5回裏の打席では、なんと神宮球場のレフトスタンド最前列に飛び込むソロホームラン。これは05年に始まった交流戦史上、セ・リーグの投手が打つ初めての本塁打だった。

結局、投げても8回を3安打無失点。みずからのバットで叩き出した1点が決勝点となり、小川の投打二刀流のワンマンショーで、ライオンズはこの試合0対1で敗れることになったのだ。

村上宗隆を筆頭に、重量打線のスワローズだが、バッター小川の打撃にも、充分な警戒が必要になる。

●きょう敗れると スワローズ戦4年連続の負け越しに

もし、きょうも敗れると、早々と今年のスワローズ戦の負け越しが決まることになる。きのうも紹介したが、このカードは21年から3年続けて、ライオンズが負け越している。

過去ライオンズが交流戦で、4年続けて同じチームに負け越したのは、09年から15年まで7年連続で読売ジャイアンツに負け越した1度だけ。今年スワローズに負け越すと、2例目になってしまう。

神宮球場でもライオンズは、前述した小川のソロで敗れた22年の試合から、現在5連敗中だ。隅田には、3年前を思い返すような奪三振ショーで、チームに漂う沈滞ムードを払拭してもらいたい。


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