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【西武ライオンズ 今日の見どころ】打撃成績だけでなく 月間の勝率もかなりの低レベル  

●5月残り3戦全敗なら、月間勝率は球団ワースト6位に相当

【28日◇ライオンズ‐バファローズ12回戦(ベルーナ)13:00】
深刻な打撃不振のなかにあって、チームトップの8本塁打、3割台の打率をキープしていた中村剛也が登録抹消。「泣きっ面に蜂」のチームは、エース高橋光成の9回完投を見殺しにする形で、今月6度目のシャットアウト負けを喫した。

19日の記事(今月5度の零封負け 打撃不振は球団史上最悪レベル)で既報済だが、月間6度の零封負けは、ライオンズの球団史上最多になった。

また20日から続く1得点以下の試合は5と伸び、こちらはきのう紹介した(泥沼の1点打線 5試合連続1得点以下なら 球団10年ぶり)ように、球団ワーストの連続6試合まで、あと1と迫った。

5月の戦績は5勝15敗1分で勝率.250。仮に今月の残り3試合を全敗したとすると、勝率は.217となる。

過去ライオンズの月間最低勝率(15試合以上)は、西鉄時代の1971年5月の.158で、これを更新する可能性こそないが、それでも月間勝率が.250を下回るとなれば、ダイエーホークス、オリックスブルーウェーブとの三つ巴の優勝争いから脱落することになった2000年9月以来、23年ぶりになる。

ライオンズ月間(15試合以上)ワースト勝率 (2023年の成績は、27日現在)

これまで勝率が.250以下だった月は、ほとんどが70年代。つまり「黒い霧事件」の影響などもあった福岡時代の終盤、親会社の身売りが続いた低迷期だ。そんな時代と変わらないような成績に終始しているのは、不名誉で恥ずべきことだ。

●交流戦前のパ・リーグ順位5位以下は 9年ぶり

セ・パ交流戦が2005年にスタートしてから、交流戦前のパ・リーグ順位が5位以下だったのは、11年、12年、14年の3度。このうち首位と7.5ゲーム差だった12年は、最終的に2位まで巻き返してみせた。

ライオンズ 交流戦前 順位 (2023年の成績は、27日現在)

きょうのバファローズ戦は、交流戦前の最後の試合になる。まだ首位と10ゲーム以内の差で済んでいるのは、せめてもの救いだが、ここが限界だろう。

現在チームは今シーズン初の4連敗中。開幕からこれが6回目の連敗になるのだが、過去5回のうち髙橋光成が2回、平良海馬が2回、それぞれ「連敗ストッパー」の役割を果たしてくれていた。

23シーズン ライオンズ連敗ストップ

今回は宮城大弥と投げ合う「うちなーんちゅ対決」で、簡単な試合にはなりそうにない。それでも髙橋光成に続いて、平良海馬でも連敗が止められなかったら、このまま最後まで5~6位ラインをウロウロするだけの、長く寂しいシーズンになりかねない。ライオンズは5月末にして、すでに瀬戸際に立たされている。

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