【西武ライオンズ 今日の見どころ】昨季ZOZOマリン防御率1.35 松本航で連敗ストップなるか
●監督就任2年連続7連敗になると 根本監督以来
【17日◇マリーンズ‐ライオンズ4回戦(ZOZOマリン)18:00】
ホームラン、サヨナラ、1点差と、昨シーズンのZOZOマリンでの負けパターンをまるごと繰り返す形で、連敗が6に伸び、最下位転落。わずか10日前には首位にいたのが、嘘のようだ。
昨シーズンもライオンズは悪くないスタートを切り、開幕20試合を終えた4月25日の時点で、最多タイの貯金4で首位にいた。だが、そこからチームは下降の一途をたどり、ついに6月13日に6位に沈んだ。今シーズンは昨シーズンより2ヶ月も早い段階での最下位転落となってしまった。
もし、きょうも敗れると7連敗になるのだが、松井稼頭央監督就任1年目だった昨シーズンも、ライオンズは7連敗、8連敗をそれぞれ1回ずつ経験している。監督1年目から2年続けて、7連敗以上の大型連敗を喫するのは、太平洋クラブ時代の1978年に監督就任、球団が埼玉に移転した翌79年も引き続き指揮を執った根本陸夫監督以来となる。
つまりは、福岡末期のいわゆる暗黒時代、西武ライオンズ黎明期の弱小時代と、同じような負け方をすることになるのだ。
●昨シーズンZOZOマリンで唯一勝ち越した松本航
そんな汚名を松井監督に着せないためにも、なんとか連敗を止めたいなか、先発するのは松本航。開幕から2試合続けて日曜日に登板していたが、今回は中9日を空けて水曜日の先発となった。
昨シーズン6勝に終わった松本だが、ZOZOマリンでの登板に限ると、3試合に投げて2勝0敗、防御率1.23。パ・リーグ本拠地球場のなかで、最も良い成績をおさめていた。ZOZOマリンで苦戦しているライオンズ先発陣のなかにあって、最も結果を残しているのが、松本なのだ。
このあたりの実績も踏まえての、今回のローテーション修正だと思われる。
マリーンズ先発の西野勇士には先週、県営大宮で7回5安打無失点と、ほぼ完璧に抑えられた。昨シーズンから西野自身はライオンズ戦3連勝中なのだが、西野に勝ち負けが付かなかった試合を含め、チームとしてはマリーンズが6戦全勝となっている。
この6連敗中の得点が、0、2、1、2、1、3と、いまのライオンズ打線は3点獲るのがやっと。先週の二の舞になっても不思議ではない。こうした現状からすると、松本には最少失点、少なくとも先制点は与えないピッチングが求められる。前回ファイターズ戦の再現を期待するばかりだ。