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【西武ライオンズ 今日の見どころ】佐藤隼輔勝利なら、62年ぶり史上3組目の新人コンビ誕生

●新人2人が開幕4戦目までに先発は球団初

ドラフト2位ルーキー佐藤隼輔がプロ初登板初先発。26日にライオンズの新人で8人目のプロ初登板初勝利を達成した隅田知一郎に続く、デビュー戦勝利をあげられるか。

ライオンズで複数の新人投手が、先発で初登板することは意外に少なく、2015年の佐野泰雄、高橋光成以来、7年ぶり4度目。埼玉移転元年の1979年、シーズン2試合目に森繁和、5試合目に松沼博久と、ルーキー2人が開幕2カード目までに先発しているが、開幕4試合目までに新人2人が先発となると球団史上初めてのことだ。

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●プロ初登板初勝利2人なら、ライオンズ41年ぶり

同じ球団で2人以上のルーキーが「プロ初登板初勝利」をあげたことは、2リーグ制後14度。最も近い例は、2014年イーグルスの横山貴明・濱矢広大になる。このとき横山は救援での勝利。2人の投手とも先発で勝利となると、1981年南海ホークスの山内和宏・井上祐二、そしてライオンズ杉本正・小野和幸、この2組以来、じつに41年ぶりになる。

ホークス井上、ライオンズ小野が先発したのは、いずれもチーム最終戦となるシーズン130試合目。すでに順位の確定した消化試合のなかで、来季に向けて期待の高卒ルーキーを試す意味合いが大きかった。

新人2人が開幕ローテーション入りすることは近年珍しく、2003年ダイエーホークスの新垣渚、和田毅(開幕4、5試合目に先発)、2014年カープの九里亜蓮、大瀬良大地(同2、5試合目に先発)、2019年ベイスターズの上茶谷大河、大貫晋一(同4、6試合目に先発)の例が、眼に付くくらいだ。

同一球団 複数新人初登板初先発初勝利

今回のライオンズは、外国籍選手の来日遅れや今井達也のコンディション遅れがあってのこととはいえ、隅田、佐藤のポテンシャルの高さを表していることに違いはない。

●開幕4試合目までに、先発でプロ初勝利した新人コンビは2組だけ

2リーグ制後、同じ球団の新人2人が「開幕4試合目までに」初登板初勝利をあげたのは、1950年毎日の 榎原好・荒巻淳を筆頭に過去5組。そのうち両投手とも先発勝利となると、1954年阪急の梶本隆夫・国頭光仁(くにとう こうじ)、1960年巨人の堀本律雄・青木宥明(ひろあき)、この2組だけ。

もし、佐藤隼輔が隅田に続いて、プロ初登板初先発初勝利をあげれば、62年ぶり2リーグ制後3組目のルーキーコンビの誕生となる。

(ちなみに1960年巨人のケースは、開幕戦の翌日に行われたダブルヘッダー第1試合で堀本が完投勝利、続く第2試合で青木がこれまた完投勝利と、おそらくこの先、同様の例は出てこないだろう衝撃の連続デビューとなっている)

福岡で“遊び”終わったビッグボスの本拠地開幕戦、相手先発はエース上沢直之とあって、試合前はファイターズの話題で持ち切りだろう。が、試合後の話題はすべて、佐藤隼輔一色へと塗り替えるような快投デビューを期待したい。

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