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【西武ライオンズ 今日の見どころ】何かが起きる!? 渡邉勇太朗のバファローズ戦

●ノーヒット投球、続けることができるか

ルーキー隅田知一郎に始まり、佐々木健、増田達至の3投手が、二塁を踏ませない完封リレー。3回以降はバファローズ打線を、ノーヒットに抑え込んでみせた。

ライオンズ投手の1安打完封勝利は、2020年9月8日バファローズ戦で、高橋光成が9回先頭の代打・西野真弘にヒットを許し、惜しくもノーヒットノーランを逃した試合以来。継投に限ると、2012年7月12日ソフトバンク戦、武隈祥太からウィリアムス、涌井秀章とつないで、2対0で勝利した試合以来、10年ぶりだった。

きょう先発の渡邉勇太朗は、オープン戦最後の登板となった今月20日スワローズ戦、5イニングをノーヒットに抑えて以来のマウンド。いざ本番でも、同様の投球をみせることができるのか。

昨シーズンプロ初登板、東京五輪中断明けには先発を任され、4勝をあげた渡邉だが、3試合(先発2、リリーフ1)登板したバファローズ戦では、なぜかアクシデントが付いてまわった。

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まずは7月2日の13回戦、先発の佐々木が1回表先頭の福田周平の頭部に死球を与え、わずか3球で危険球退場。緊急登板を余儀なくされたのが、渡邉だった。結局3イニング4失点で、この試合の負け投手になっている。

先発した9月12日は、毎イニング走者を出しながら、粘りの投球を続けていたが、4回表の投球練習中に右脚を攣ってしまい、その影響で右足首まで捻るハメに。ベンチ裏で治療を施し、なんとかマウンドに戻ったものの、杉本裕太郎に一発を浴びてしまう。それでも失点はこの1点だけにとどめ、勝利投手となった。

3度目の登板は、1週間後の19日。前回同様、粘り強いピッチングで、T-岡田の本塁打による1失点だけに抑えていながら、5回裏無死1塁で、送りバントの構えをする伏見寅威の顔面に死球を与えて、今度は自分が危険球退場する憂き目に遭ったのだ。

せっかく開幕ローテーションのポジションをつかみ取って迎える今シーズン初登板。まずは何事もなく進行することを祈りたい。

●山崎颯一郎とは初対戦 初物にも苦手意識はなし

渡邉同様、バファローズ先発の山崎颯一郎も、昨シーズンプロ初登板。9月にプロ初勝利をあげて、日本シリーズでの先発も経験した。ライオンズ戦の登板はなく、今回が初対戦になる。

かつて「初物に弱い」など言われることもあったライオンズだが、昨シーズン初対戦となった相手先発投手9人のうち、白星を献上したのは、イーグルスの早川隆久とファイターズのアーリンの2人だけ。初物に対する、特別な苦手意識はないだろう。

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渡邉、山崎どちらも、身長190cm台の大型投手。そして浦和学院、敦賀気比、いずれの母校もこの春のセンバツに出場した。すでに敦賀気比は先週20日の1回戦で姿を消しているが、浦和学院は28日の第1試合で、九州国際大付との準々決勝が予定されている。渡邉には、後輩たちへのエールになるような心強いピッチングを期待したい。

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