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【西武ライオンズ 今日の見どころ】新戦力の野村大樹 清宮、水谷と再会の一戦

●早稲田実業高の3番、4番だった清宮、野村 

【9日◇ライオンズ-ファイターズ10回戦(ベルーナ)18:00】
3連敗中の最下位ライオンズと、4連敗中の5位北海道日本ハムファイターズの対戦。どちらが先に、連敗を抜け出せるかといった観点とは別に、注目したいのが新戦力・野村大樹のプレーだ。

ライオンズ加入後、即スタメン出場となった7日の千葉ロッテマリーンズ戦では、ヒットこそ出なかったものの、犠牲フライで1打点。さらなる活躍への期待を抱かせた。

きょうの相手のファイターズには、野村にとって縁の深い選手が顔をそろえる。まずは早稲田実業高の先輩にあたる清宮幸太郎だ。

野村は高校進学の際、2015年夏の甲子園で1年生だった清宮の活躍を観たことが、進路を早実に決める大きな要因になったと話している。

当時の高校記録を塗り替えるペースで本塁打を量産していた清宮を3番にまわし、野村は1年生から4番を任されると、ふたりの超高校級の大砲を擁した早実は、16年秋の東京都大会で優勝。決勝の日大三高戦では、野村が櫻井周斗(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)からサヨナラ2ランを打つ活躍で、翌春のセンバツ出場を決定づけた。

プロ入り後、野村と清宮のふたりがそろって出場した1軍の試合が、22年に8試合、23年に5試合あり、野村の観ている前で、清宮は計3本のホームランを打っている(22年8月3日に2本、23年8月12日に1本)一方、まだ野村には清宮の前で打ったホームランはない。

●ブレイク中の水谷と 野村はホークス同期で同年齢

もうひとり縁のあるのが、今年現役ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから移籍。交流戦の首位打者&MVPに輝くなど、いままさにブレイク中の水谷瞬だ。

このふたりは18年ドラフト会議で、野村が3位、水谷は5位で、それぞれホークスから指名された同年齢の同期生になる(ちなみに、この年1位指名されたのが、現ライオンズの甲斐野央)。

両選手がプロ2年目だった20年6月28日、ウエスタンリーグの阪神タイガース戦(タマホーム筑後)では、野村が6回裏にウエスタン1号となる2ランを打つと、続く7回裏には水谷が、やはりウエスタン1号となるランニングホームラン。同期ふたりが同じ日に、アベックアーチで”プロ1号”を放ったこともあった。

プライベートでの親交も深かったようで、昨年12月にいち早く水谷の移籍が決まった際は、互いに1軍での再会を誓い合ったと伝えられている(西日本スポーツ 23年12月13日配信)。

その約束が、まさかこのような形で実現するとは、当の本人たちも想像していなかっただろう。

昨シーズンまで、水谷の1軍出場はなかったのだから、当然ながら、ふたりが同時に1軍の試合に出場するのは初めてのことになる。

現在の水谷瞬の活躍に、最も心を揺さぶられている選手が、おそらく野村大樹だろう。ふたりの直接対決が、どんな化学反応を起こすのか。ライオンズファン、ファイターズファン、そしてホークスファンにとって、ひじょうに楽しみな一戦になる。

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