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【西武ライオンズ 今日の見どころ】山川 本塁打&打点の二冠なら ライオンズ4人目 平良 増田にもタイトルの可能性

●山川 本塁打王は3度目 打点王なら初めて

【2日◇ライオンズ‐ファイターズ25回戦(ベルーナドーム)18:00】
レギュラーシーズン最終戦は、個人のタイトル争いにも注目だ。前日(1日)の41号サヨナラ2ランで、山川穂高の打点は90となり、吉田正尚(バファローズ)に2打点差、浅村栄斗(イーグルス)とは4打点差となった。獲得すれば、山川は初の打点王になる。

3度目となる本塁打のタイトルは、事実上すでに確定しており、ホームランと打点の二冠王となると、ライオンズでは1953年、56年の中西太、1990~91年のデストラーデ、2009年、11年、15年の中村剛也に続き、球団史上4人目の快挙となる(このほか1958年に中西太が、首位打者と最多本塁打の二冠王になっている)。

ライオンズ 本塁打&打点 二冠王

●最優秀中継ぎは水上の単独か 平良が並ぶのか

投手陣では、水上由伸が35ホールドポイントで、最優秀中継ぎ投手のタイトルを確定した。1差で追う平良海馬、西口直人(イーグルス)が、きょうの最終戦でホールドか救援勝利をあげると、水上と並んでのタイトル獲得となる。

最優秀中継ぎのタイトルを複数の投手で分け合ったケースは、過去パ・リーグで1度(2010年)、セ・リーグで4度(06年、13年、17年、20年)ある。複数の救援投手が分業して、いわゆる勝利の方程式を構成するからなのか。このタイトルは、同じチームの投手が同時に受賞するケースがひじょうに多い。

2010年にはホークスのファルケンボーグと摂津正、13年がジャイアンツのマシソンと山口鉄也、17年がタイガースのマテオと桑原謙太朗。そして20年には、スワローズの清水昇と、ドラゴンズの福敬登と祖父江大輔の3人が、それぞれタイトルを分け合っている(3人同時受賞は、20年のセ・リーグが初めて。今回、水上、平良、西口の3投手が受賞すれば、パでは初めてになる)。

昨シーズンは防御率0点台ながら、シーズン途中の配置転換で21ホールド&20セーブだったため、平良は個人タイトルに縁がなかった。きょうの試合で水上に並べば、初の中継ぎタイトルとなる。

ライオンズ 個人タイトル争い

●増田 2度目のセーブ王なら 豊田清以来

きのうは9回表に、柳田悠岐に痛恨の同点弾を浴び、セーブに失敗した増田達至。だが、松井裕樹(イーグルス)との1差は変わらず。きょうの最終戦で増田だけがセーブをあげれば、松井と並んでのタイトル獲得となる。

ホールドと違い、セーブは試合の勝利が絶対条件。イーグルスは優勝の懸かるバファローズとの試合とあって、現在の32セーブのまま、松井が足踏みをする可能性は小さくない。

もし増田が最多セーブのタイトルを獲得すれば、2020年以来自身2度目。ライオンズの投手で、セーブ王に2度輝くのは、豊田清(現投手コーチ)以来2人目になる。

ライオンズ 歴代 最優秀救援投手(1977~2004年)・最多セーブ

きょうの午後1時からは、ジャイアンツ球場で行われるイースタンの試合で、内海哲也の登板も予定されている。

もちろん優勝争いの行方(すなわち、クライマックス・シリーズの対戦相手)も、大いに気になるところ。レギュラーシーズンの最後の最後まで、長い1日になりそうだ。

【筆者より】ライオンズのポストシーズンが終了するまで、記事の掲載は続けていく予定です。レギュラーシーズンのご愛読、深謝申し上げるとともに、もうしばらくお付き合いいただけると幸いです。


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