【西武ライオンズ 今日の見どころ】今井達也 イーグルス戦の連続無失点を どこまで伸ばせるか
●2年前の10月から イーグルス戦32 2/3イニング無失点
【22日◇ライオンズ‐イーグルス13回戦(ベルーナ)18:00】
オールスター明け最初のゲームの先発、いわば後半戦の開幕投手に、松井稼頭央監督は今井達也を指名した。もちろん今後の日程や、最近の投球内容など、さまざまな理由で決定に至ったのだろうが、そのひとつに、今井のイーグルス戦での、圧倒的な強さがあると思われる。
というのも、今井は1失点完投勝利した2021年10月15日の5回裏から、3シーズンに渡って現在まで、イーグルス相手に、32 2/3イニング連続無失点中なのだ。
とりわけ今年4月28日に、6回までに7四球を与えながらもノーヒット。結局、無失点のまま降板した試合などは、イーグルスとの相性の良さを感じさせた。
●同一カードの連続無失点記録は62イニング
同一チームを相手にした連続無失点記録は、1リーグ時代の1940年から42年にかけて、ジャイアンツの中尾輝三が、ドラゴンズ相手に達成した62イニングが最長。中尾はこの62イニング無失点を続ける間に、同一カード6試合連続完封勝利という、おそらく更新は不可能であろう大記録もつくっている。
そのほか、タイガースの若林忠志によるドラゴンズ戦60イニング連続無失点(1942~43年)や、ジャイアンツ藤本英雄が朝日軍相手に45イニング連続無失点(1943年)したことがあるのだが、いずれも1リーグ時代に達成されたもの。
2リーグ制後では、大洋ホエールズの大エース秋山登が1962年~63年に、タイガース相手に記録した44イニング連続無失点が最長になる。
ただ、最近では同一カードで30イニング以上、無失点を続ける投手はあまりおらず、山本由伸(バファローズ)が2021年8月20日から翌22年8月2日まで、ライオンズ戦で40イニング連続無失点したのと、今永昇太(ベイスターズ)がドラゴンズ相手に、2021年10月10日から今年6月30日まで、36イニング連続無失点に抑えたケースがあるくらいだ。
ライオンズの投手のなかでは、1953年に近鉄パールズ戦で34イニング無失点を続けた川崎徳次。2009年から10年にかけて、ファイターズ相手に31 1/3イニング連続無失点だった帆足和幸。同じくファイターズを相手に2016年から17年に、33イニング連続無失点を記録した多和田真三郎の例がある。
また、05年に球団が創設されたイーグルスを相手に、30イニング以上無失点を続けたのは、今井達也が初めてになる。
現在6連勝中のライオンズだが、この6試合すべてで相手打線を2点以下に抑えている。今シーズンのイーグルス戦で、打率.400、4本塁打と、最も良く打っている中村剛也が、特例2023で登録抹消してしまったのは不安材料だが、今井には投手陣のつくった良い流れに乗って、イーグルス相手の連続無失点とチームの連勝を、それぞれ伸ばしていってもらいたい。
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