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【西武ライオンズ 今日の見どころ】交流戦ビジター苦手の柳が ベルーナドーム初登板

●ライオンズ相手にプロ初勝利をあげた柳裕也

【8日◇ライオンズ‐ドラゴンズ3回戦(ベルーナ)18:00】
2日続けて「2対1」のスコアで1勝1敗。ここまでライオンズは1点差ゲームで6勝10敗、ドラゴンズも8勝10敗と、どちらのチームも負けが先行。よく1点差ゲームの勝敗には采配の差が表れると言われるが、この成績にはPL学園出身の両監督の苦悩がうかがえる。

パ・リーグ セ・リーグ 1点差ゲーム成績

カード勝ち越しを懸けたきょうの試合。ドラゴンズの先発は、右のエースの柳裕也。振り返ると、柳が新人だった2017年6月18日、プロ6試合目の登板にして初勝利をあげた相手がライオンズだった。

バンテリンドームで行われたこの試合、柳は中村剛也の適時二塁打や自身の暴投などで、7回7被安打3失点したのだが、3対3の同点で迎えた7回裏、亀澤恭平(現ショウワコーポレーション監督)のタイムリーが決勝点となってドラゴンズが勝利した。

偶然にもこの日は父の日。幼くして父親を交通事故で亡くしていた柳が試合後のお立ち台で、家族への想いを語った姿を記憶しているライオンズファンも、多いのではないだろうか。

じつは柳がライオンズ戦に登板するのは、この初勝利の試合以来、6年ぶり2試合目になる。さらにベルーナドームのマウンドに登るのは、きょうが初めて。オープン戦やオールスターといった公式戦以外の試合でも、これまでにベルーナドームで投げたことが1度もないのだ。

●交流戦の柳 ビジター球場では通算1勝5敗

これまで交流戦では通算7勝6敗の柳だが、このうち6勝がバンテリンドームであげたモノ。パ・リーグの本拠地球場では、1勝5敗と大きく負け越し。投げ慣れなていない球場では、明らかに苦戦している。

柳 裕也  交流戦チーム別勝敗
柳 裕也 交流戦球場別勝敗

髙橋宏斗や、きのう(7日)先発した涌井秀章といったドラゴンズ投手陣には共通して言えることなのだが、今シーズンの柳裕也は打線の援護に恵まれていない。1試合あたりの援護率(登板中の味方打線の得点×9/投球回)は、防御率と同じ2.78にとどまっている。

23シーズン 柳 裕也  援護点

だからこそ開幕から7試合勝てずに4連敗したのだが、ここまで登板した9試合すべてで5イニング以上投げて、最も多いときで4失点。合計55イニングで被本塁打0と、ピッチング内容はひじょうに安定しており、大崩れは望めそうにない。この3連戦の1、2試合目と同じく、きょうも少ない得点を競い合う展開が濃厚だ。

それだけにキャリア7年目、通算123試合目の登板にして、まったくの初ベルーナドームとなる柳の困惑に付け込んで、1点で構わないからライオンズ打線は相手より多く得点したい。

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