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【西武ライオンズ 今日の見どころ 数えてみた編】相性の良い球審、悪い球審は誰だった?  

23年シーズンのキャンプイン直前ではありますが、プロ野球ファンなら誰もが一度は気になったことがある、さまざまな「通説」「格言」を、22年シーズンのライオンズを中心に検証してみました。オフの締め括りに、お楽しみください。

●ライオンズと相性が良かった両ベテラン審判員

投手対打者に、バッテリーの組み合わせと、プロ野球においては“相性”の良し悪しが頻繁に語られる。そこで今回は、球審とチームの勝敗について、ひたすらに数えてみた。

22年シーズンに、ライオンズの1軍公式戦で球審を務めた審判員は、全部で39人。1人あたり平均3.67試合裁いた計算になる。最も多くライオンズの試合の球審を担当したのは、岩下健吾の9試合だった。

ライオンズとの“相性の良さ”が目立ったのは、有隅昭二と小林和公。それぞれキャリア30年を超えるベテラン審判員だ。有隅が球審を務めた7試合でライオンズは6勝1敗、小林は6試合で5勝1敗と、それぞれ大きく勝ち越していた。

22シーズン ライオンズ 球審別勝敗

反対にライオンズと最も相性が悪かったのが、やはりベテランの木内九二生。木内が球審だった4試合で、ライオンズはひとつも勝てなかった。

そのうち4月1日のマリーンズ1回戦と、7月16日ファイターズ14回戦は、いずれも髙橋光成が素晴らしいピッチングを展開したのだが、相手先発の石川歩、上沢直之も好投。結局、1対2、0対1で、いずれもライオンズの惜敗に終わっている。

ちなみに有隅が球審を務めた試合の、チームごとの勝敗を集計してみると、ライオンズのほかイーグルスが4勝1敗と好相性だったのに対し、マリーンズ、ファイターズがそれぞれ1勝5敗と、黒星が大きく先行した。

有隅が球審を務めた試合の 球団別勝敗

セ・リーグの試合を担当したときは、ここまで特徴だった傾向は表れておらず、ライオンズからすると、ひじょうに幸運な巡り合わせだったと言えそうだ。

●22年“最強”の組み合わせは、スワローズと白井球審

ライオンズに限らず、22年シーズン12球団で最も“相性が良かった”のは、どの球団と誰の組み合わせだったのか。ホーム・ビジターに関わらず、同一球団のゲームの球審を5試合以上務めた審判員に絞って、比較してみた。

すると最も好成績だったのは、スワローズと白井一行球審の組み合わせで、なんと7勝0敗。スワローズは土山剛弘が、球審を務めた試合でも5勝1分、勝率10割だった。

球団✖球審 組み合わせ別 勝率上位

もちろんシーズン80勝したスワローズなので、誰が球審を務めようとも勝率が高いのは当たり前なのだが、ほかに勝率10割の組み合わせは、丹波幸一がドラゴンズの試合の球審を務めたとき(5勝0敗)と、飯塚富司球審のタイガース戦(4勝1分)だけなので、スワローズの7戦全勝は際立っている。

スワローズは、白井が球審を務めたクライマックスシリーズ・ファイナルステージの第1戦でも勝利しており、まさに“無敵”の組み合わせ。昨シーズン、佐々木朗希とのやり取りで、図らずも注目を集めてしまった白井審判員だが、スワローズファンにとっては、勝利の使者だった。

球団✖球審 組み合わせ別 勝率下位

勝率の低いほうの組み合わせでは、セ・パを問わず、当然Bクラスの球団が並んでいるなかで、異彩を放っているのが、小林が球審を務めたときのホークスだ。当該試合の先発投手を確認すると、レイ 、千賀滉大、東浜巨、和田毅、石川柊太と、とても5連敗するような顔ぶれではない。

シーズンの勝率では、優勝したバファローズと並んでいただけに、ホークスからすれば、痛恨の相性の悪さだったと言えそうだ。

なお、22年シーズン全12球団の球審別勝敗表を、以下に掲載してあります。興味がありましたら、どうぞご購入ください。

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