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【西武ライオンズ 今日の見どころ】シーズン3度の7連敗なら53年ぶり 渡邉は6年ぶり プロで初めての甲子園 

●6連敗中平均1.5得点 打線は試合前半にほぼ沈黙 

【9日◇タイガース-ライオンズ3回戦(甲子園)14:00】
打線が何もできずにいるうち、先発投手が先制点を許す。なんとか反撃の形らしきモノはつくるが、あと1本が出ない。毎試合毎試合、似たような負け方で6連敗。対戦相手の阪神タイガースに抜かれ、交流戦の順位でも最下位に転落した。

この6連敗中、ライオンズがあげた得点は合計9点。1試合平均1.5得点だ。渡辺久信GM兼監督代行が今回の連敗が始まるタイミングで「なんとか初回からMAXに持っていけるようにしたい」と言っていたのだが、いまのライオンズ打線は試合の前半に得点どころか、ヒットすらほとんど出ていない。

6連敗した6試合で、序盤3回までに打ったヒットはわずか3本で、中盤6回までにあげた得点は2点だけ。この6試合で出たタイムリーヒットは4本で、すべてランナーひとりを迎え入れただけ。合計55回あった攻撃イニングで、複数得点をしたのは、4日東京ヤクルトスワローズ戦の7回表の1度しかない。

そこへ来て、現在セ・ハーラートップタイの6勝をあげている才木浩人が、きょうのタイガースの先発。前回登板では、11連勝中だった千葉ロッテマリーンズを相手に、今シーズン3度目の完封勝利をあげたばかりだ。きょうもまた、同じような負け方をするしかないのだろうか。

●きょう敗れると 早くも今季3度目の7連敗

きょう敗れると、今シーズン早くも3度目の7連敗になる。ライオンズが1シーズンに7連敗以上の大型連敗を3度するのは、西鉄時代の1971年に11連敗、8連敗、7連敗を各1度ずつして以来、53年ぶりになる。

この71年は、このほかにも6連敗が2度、5連敗が2度あり、最終的には38勝84敗8分でシーズンを終了。ライオンズ球団史上最低となる勝率.311に沈んだシーズンだ。

●浦和学院3年夏以来の甲子園となる渡邉勇太朗 

この試合唯一の楽しみになりそうなのが、プロ入り後、1軍公式戦で初めて甲子園のマウンドに登る渡邉勇太朗のピッチングだ。交流戦自体の登板が3年ぶりで、先発するのは初めてになる。

6年前の18年、浦和学院高3年生だった渡邉は、同級生の蛭間拓哉と第100回の記念大会だった夏の甲子園に出場。準々決勝で根尾昂(現中日ドラゴンズ)、藤原恭大(現マリーンズ)らを擁した王者・大阪桐蔭高に敗れたものの、3回戦の二松学舎大付高戦では10三振を奪って完封勝利するなど、初戦から16イニング連続無失点。「浦和学院に渡邉あり」を知らしめた(ちなみに蛭間のほうも、2回戦の仙台育英戦でホームランを打っている)。

前回登板のジャイアンツ戦では、150㎞/hを超える真っ直ぐがアウトローいっぱいに何度も決まり、課題だった与四球が大幅減。師匠にあたるジャイアンツ内海哲也コーチから「調子良過ぎ」と、声をかけられるほどの内容だった。

味方打線の援護や試合展開には左右されずに、このままのピッチングを続けて、どんどん自分の評価を高めていって欲しい。


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