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【西武ライオンズ 今日の見どころ】2年ぶり京セラでのホークス戦 ホームラン以外での得点ができるか

●埼玉移転1年目以来 44年ぶりの記録的低迷

【10日◇ホークス‐ライオンズ11回戦(京セラドーム)18:15】
底なしの泥沼に深く浸かり、抜け出す気配が一向に感じられない。7月に入っていまだ勝ちがなく、12球団で唯一シーズン30勝に届いていない。

9日現在、開幕から77試合を終えているが、過去にこれだけの試合数を消化して30勝に到達しなかったのは、埼玉移転1年目の1979年以来、44年ぶりのこと。球団42年ぶりのパ・リーグ最下位に沈んだ2021年シーズンでさえ、開幕74試合目にはシーズン30勝に到達していた。

ライオンズ  最遅シーズン30勝到達

ちなみに、いまチームの勝率が.382(29勝47敗1分)。ライオンズはこれまでに勝率が4割未満だったシーズンが、過去5度あったのだが、こちらも1979年が最後になっている。

ライオンズ 勝率4割未満シーズン

埼玉移転1年目の戦いぶりをリアルタイムに知っているのは、かなりキャリアのあるファンの方々に限られる。多くのライオンズファンにとって、これほど不甲斐ない戦いを観せられるのは、おそらく初めてのことだろう。

●京セラドームでのホークス戦は 2勝2敗

ライオンズは京セラドームでの連戦ながら、きょうは対戦相手がホークスに代わる変則日程。2014年にホークスが大阪での試合開催を始めてから、京セラドームでライオンズがホークスと対戦するのは、今回が4度目となる。これまでの戦績は2勝2敗だ。

京セラドーム ホークス戦

前回2021年は今回同様、前日の日曜日に京セラドームでバファローズに敗れていたライオンズが、月曜日のホークス戦に勝利していた。

ホークスの先発はスチュワート・ジュニア。21年4月17日、来日3年目で迎えた日本デビュー戦の相手がライオンズだったが、このときはリリーフで1イニングを投げただけだった。ライオンズ戦の登板はこのとき以来で、先発は初めてになる。ほぼ初対戦のようなものだ。

●本塁打を打たれないスチュワートJr. に 一発頼みのライオンズ

ライオンズが対戦するパ・リーグ5球団のなかで、最も多くのホームランが出ているのがホークス戦なのだが、対戦打率が.182と最も低いのもホークスだ。ホークスとの10試合であげた29得点のうち、60%以上の18得点がホームランによるもので、言い方を換えると、一発以外ではなかなか点が獲れていない。ホークス戦の得点圏打率は、わずか.157だ。

ライオンズ 対戦チーム別 打撃成績

まだ記憶に新しい今月2日、呉念庭の1号3ランで一時逆転しながら、そのあとはランナーを出すこともままならず、再逆転されて敗れた試合などは、典型的だった。

それでいて、スチュワート・ジュニアの特長のひとつに、被本塁打の少なさがある。来日してから、1軍の試合ではまだ1本のホームランも打たれていない。ウエスタンでも4年間通算197 1/3イニング投げて、被本塁打は13本。1試合(9イニング)に換算すると0.59本だ。

唯一の武器であるホームランを、スチュワート・ジュニアに封じ込められてしまえば、ライオンズの連敗はさらに伸びることになりそうだ。


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