焦らない方が人生はうまくいく。
約10年前にサラリーマンを辞めました。
辞めた理由はさまざまあるのですが、一言で言えば、焦って仕事をしていたからだと思います。
「え?どういうこと?」って首を傾げる方もいるかもしれません。
辞めた直接の原因は、心身の不調をきたしたからですが、そこに至るまでには、色んなことがあったのです。
その一つの事例として。
いくつものタスクを抱えていた私は、それを同時に進めて、一気に上司に報告して、気分をスッキリさせたかったのです。
つまり、少しでも早く仕事を終わらせて常に安心した状態でいたかったのです。
しかし、結果は、そう簡単にはいきません。
どんなに優秀な人でも、難しい、いくつもの仕事を同時並行にこなすことは容易ではないはずです。
話は変わりますが、最近、『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか? 』という本を読みました。
随分前に出版された本ですが、私には大きな気付きがありました。
著者は、ゴールドマンサックス、マッキンゼーアンドカンパニー、ハーバードビジネススクールといった世界有数の名だたる組織で活躍された人。
その著者が、一流のビジネスマンが大事にしていることについて何点かポイントをあげているのですが、その中にホウレンソウ(報告・連絡・相談)を大事にする、という点がありました。
私は、この本の中で書かれていた「上司へのホウレンソウは頻繁に行う」ということ、という点に、サラリーマン当時の自分を重ねました。
どういうことかと言いますと、私は、ホウレンソウはしっかり行っていましたが、期日までに終わりそうもない仕事について、上司に、「期日までに間に合いそうにないので、少し時間の猶予をください。ただし、この日までには必ずやります」と言えなかったのです。
先にあげた本の中に、「決められたタスクが終了しない時は、上司にその旨を報告する」という記述もあります。
仕事は、期日までに終わらせなければいけないのは当然なのですが、どうしても出来ない時はあります。その時にどのような対処をするか?それが非常に重要になってきます。
先ほどの繰り返しになりますが、私はというと、上司に仕事の遅れを報告することが出来なかったのです。焦ってばかりいて何も言えませんでした。
そんな経験から、「人生は何事も焦っていいことはない」と考えるようになりました。
また、最近読んだ新聞記事で、姜尚中という方が、「人生は長い時間軸でみないといけない」というようなことを書いているのを目にしました。
若い時代にいっとき大変なことがあっても、人生は長い時間で見れば、一喜一憂することはないというように私は読みました。
人生、焦る必要はない。
焦らない方がうまくいく。
今、そんな風に感じています。
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