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【ここは今から倫理です6巻】止まない問い

雨瀬シオリさん作:ここは今から倫理です 6巻
#27~28 なんで殺しちゃいけないの

教師の高柳先生に生徒の鳥岡君が
ぶつけた言葉。

『何で、人を殺しちゃいけないの?』

最初の問いの言葉を見た時に
自分の答えを考えてみたんですけど、


1つは、人の時間をいただくということはとても
責任があることで、人を殺すということは
その人の一生の時間を奪うということ。
そんな悍ましいことはできない。

そしてもう1つは、
人の道を外れたら終わりだからということ。
もちろん警察に捕まりたくないとかもありますが、
高校生の頃に1度似たようなことを
考えるきっかけがあったんです。

あ、誤解がないように言いますが、
人を殺そうと計画していたとかそういうのではもちろんありません!
自分の中で、何をしたら
俺が人ではなくなってしまうのかなと。

この漫画を読んだときに
その2つが思い浮かびましたが
なぜかずっとモヤモヤが離れませんでした。

当然してはいけないこと。
それで十分のはずなのに
何かもっと、思慮が足りない気がして、
ずっと何か、答えを探していましたが、
その時、ある本を読んでこれかも!と思いました!

【東野圭吾:手紙】

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簡単にまとめると、主人公の兄が殺人を犯してしまって、
その後、殺人犯の兄を持つ弟としての
人生が描かれています。

僕は、さっきから、問いを見た時に
”自分視点”で考えたんですね。
自分が殺人犯になったらどうしよう。

ですが、きっと持つべきなのって
自分の味方でいてくれる人への"他者視点"なのだと。

ネタバレになってしまうので
あまり細かくいうことはできませんが、
殺人犯の弟、という人生は、あまりに理不尽で、
そして、苦しみにまみれていました。

人を殺してはいけない理由。
『手紙』の魅力。
は、僕程度では到底お伝えすることができない
のでここでは置いておきます。

手紙を読んで感じたのは、

"人を殺した"というレッテルは
自分よりも、自分の周りの人に
強くのしかかるということです。

人を殺した人を助けた
人を殺した人を産んだ
人を殺した人と一緒にいる。
人を殺した人の家族。。。
人を…
人を…


どこまで行っても、自分が1番想像できるのは
自分のことなので、
家族や周りに支えてくれる人がいないなら
殺していいのか?という質問が飛んで来れば
答えられません。

僕はずっと人や運によって生かされてきた
人間だからです。

ですが、きっと、
助けや光をもらわずに、生きてきた人なんて
ほとんどいなくて、
必ず誰かいるはずなんです。

ここまで書いてみても
やっぱり完全な答えなんて無理ですね笑
反論とかされても絶対答えられない笑
だってそれも誰かにとっては正解
だから。

『何で、人を殺しちゃいけないの?』


漫画の中では、
鳥岡君は先生の友達のカウンセラーの先生
と話をすることで、自分の固まった考えを
壊すことから始めて、

続きは、討論会に、となっています。

鳥岡君が、どんな言葉を発するのか
とても興味を持っています。
それがあっているか、間違っているかではなく
どんな意見を持っているのか。
そこが楽しみ。

僕の問いに対する答えも
すごく不細工で、荒い。

でもそれでいい。
どうせ変化するんだから。
人と違う部分を見つけて、壊して、また作って。

その繰り返しで、きっと
僕という人間が少しづつ見えてくる。

いつか、またこの内容は書きたいな。
全然変わっていないかもしれない。
でもそれでいい。
20%でも、30%でも、不器用でも、
とにかく自分がどう思っているのかを理解することから始めれば。

Yusuke

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