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2人+1人と過ごす夜

前回のnoteで書いた、2人の男性と会う夜が来た。

金曜日。
ボヤけた写真では良さげだったのに、はっきり顔が写ってる写真を見て少しイメージと異なり幻滅。
それでもとても優しそうなYさん

土曜日。
メッセージでのやり取りが楽しくて、横顔しか分からないけど雰囲気も良い。
誰よりも早く会いたかったAさん

あえて土曜日のAさんの話から書いていこう。

Aさんは同じ歳で、食の好み、テンションが合う。
何より本当にメッセージのやり取りが楽しかった。
スマホを見てAさんからのLINEが来てると、嬉しくなる。
だからこそ早く会っていろんな話がしたかった。

駅の近くで待ち合わせ。
「どんな服着てる?」という私のLINEに対して「白シャツにデニム」「そんな人いっぱいいるから分からん!(笑)」なんてルンルンで楽しいやり取り。

そしていざ初対面となり、

はっ…!なんか違う!!(悪い意味で)

人間は自分の都合のいいように想像を膨らます。
だから初回は必ず、相手は私が勝手に設定したバカ高ハードルに直撃する。
若干意気消沈しながらも、ゴツくした米津玄師似のAさんと食事へ。

それでもある程度会話は弾んだ。
相手も喋るタイプだし、私も喋るタイプだし。
だけど相手から感じる「他の男と俺は違う」感が微妙にうざい。おんなじだわ!しょーもない。
そして鋭い目つきの奥に隠しきれてない下心が見え、この辺りから「生理的に無理かも…」となる。

しかも、2軒梯子して

どちらも割り勘!

きゃー!
男性との食事で久し振りに財布を出す…屈辱。
二軒目のタイ料理屋では、ここでもきっと私もお金を出すだろうと思い、開き直ってビール大ジョッキと、なんかよく分からない春雨の炒めものとカレーヌードルを爆食いした。

23時閉店の店なので、そこで解散。
店を出て「駅こっちだね」と駅を指差す私の力強い人差し指。

お腹は満たされたが心は満たされることはなかった土曜日の夜であった。

時は遡り金曜日の夜。
仕事終わりに新宿で待ち合わせたYさん。
音信不通セフレとよく待ち合わせしたアルタ前で集合。
若干センチメンタルな気分になりながらも、アルタの中のスタンダードプロダクトで時間を潰す。
音信不通セフレとの待ち合わせも、大体私が早く着いていたからいつもこの店で時間潰してたな…
商品の配置、完全に頭に入っちゃってるよ。

Yさんに関しては期待していなかったし、今日は捨て試合だろうと私もそこまで化粧も服も気合を入れずに参戦。

そんな中仕事でトラブって待ち合わせ時間ギリギリに到着したYさんからLINEがあり、店を出ながらYさんを探す。
すると目の前にスマホを握りしめたスーツ姿のYさんと思われる男性が。

はっ…!なんか違う!!(いい意味で)

写真より実物の方が遥かに素敵ですけど!?
むしろなんであの写真送ってきたレベル。

高橋克典と小泉孝太郎を足して2で割ったような、優しい雰囲気。素敵。

Yさんが予約してくれたクラフトビールのお店へ行き、おすすめのビールや料理を嗜む。
店員さんの呼び方や注文もスムーズ。
運ばれたサラダのトングが私側に来てても、スッと取って取り分けてくれるジェントルマンさ◎

今は通販サイトを営む普通の会社員だが、幼少期からずっとサックスをやっていて学生時代はプロを目指していたらしい。

「10歳の頃からサックスは毎日吹いています。家では迷惑になっちゃうので電子サックスですけど」

「ちなみにセックスの方はお得意ですか?」

なんてことはもちろん言わずに「そうなんですねー!すごーい」とニコニコ笑う私。
私の父親も若い頃トランペットを吹いていた話や、耳かき一杯程度の私のジャズの知識で一応会話は成立(笑)

「出張とかで2〜3日練習サボるだけで舌や口の筋肉が衰えちゃうんですよ」

(舌や口の筋肉…だと?)

「てことはクンニとかお上手そうですね!」

なんてことももちろん言えず、クラフトビールと一緒に喉の奥に流し込んだ。

3時間制のお店で22時ごろ伝票が置かれていたはずだが、私が気づかないうちに支払ってくれていた様子。
「次どうしましょうか?」
と言われ、この人だったらヤれるなと思っていた私は「お任せしますよ」とお決まりの台詞を言って。

Yさんに着いて行くと少しずつ歌舞伎町が見えてくる。
(あら、Yさんも誠実そうに見えてやっぱり男なんだわ)
なんて思ってると地下のサブナードへ。
(あぁ、サブナード通って歌舞伎町行くタイプ?)
と思っていると、サブナードの中の簡易BARのようなお店へ到着。
「ここです」
「ここ!?」
健全!!(笑)
ホテルじゃなかった!
いかに私の頭と心が終わっているか。

そこで改めてゆっくり飲み直し、駅まで送ってもらい解散となった。
期待していなかったYさん、リピーター確定。

金曜日の昼間、デートに向けてマスカラでしっかりまつ毛を上向きにしている時にドタキャンセフレから突然LINEがあった。連絡が来るのはドタキャンされた日以来。
「その後アプリで会った人はいるの?」
この男は必ず、私が次のステップに足をかけようとしてる時に引き摺り下ろしてくる。
「今日会うのになんでこのタイミングでLINEしてくるの」
「わざとやってる。そろそろかなぁと思ってw」

2日間で2人の男性と会ったけど、この男から1通LINEが来るだけで、頭の中が完全に支配されてしまう。
この最低で最高な男を超える人が、過去も今もいないのが辛い。

土曜の夜に、深夜テンションと酔った勢いでその彼にLINE。
「今ねUくんを超えられる人を探してるんだよ」
既読無視。ほらね。


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