アート作品を売るということ
よく「アートでは食っていけない」と言います。それには全くの同感です。
思いつくままに制作した作品が売れて、それで生計を立てていくなんてことができるようになるアーティストはごく一部だと思っています。
私はもう何年も「アーティストとしていかにお金を稼ぐか」ということを考えています。
私は染織を学び始めたのが30代半ばで、そこから会社員と芸術家の二足の草鞋を履いています。それは生計を立てるためにです。
好きなことだけをやって生きているならそんなに楽しいことはありません。
でも、作った作品は売れないのです。絵画や写真といった作品ならともかく、私の作品はインスタレーションのようなものが中心なので、売りようにも売れません。
お金を稼ぐために売れそうな作品を作ることには抵抗感があり、そんな作品制作をしたところで私自身がハッピーではありません。
ところが最近、そんな気持ちに変化が出てきました。「自分が納得できる作品なら販売してもいいのではないか」と。
ということで、少し前からハンドメイド系のECサイトで作品販売をしています。まだまだ手探りですが、とにかく何でもトライ。やってみないことには何が起きるか、どんな発見があるか分かりません。
そして、作品を展示販売する個展を2月に東京で開催する予定があります。
また発令されるという緊急事態宣言の期間によっては会期日程変更もあり得るような状況になってしまいましたが、ストアのページで見て「実際に作品を見てみたい」と思われた方は無理のない範囲で足をお運びください。
『ほのかなあかり展』@gallery iro(東京/吉祥寺)https://1-6.jp
2021/2/19(金)〜21(日)
作品のコンセプトなどの話は、また次回に。
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