子ども達の緩む時間の大切さ

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自分を感じられる時間の大切さ。周りに合わせたり、決められた時間から抜け出し、自分の気持ち、好きなことをふっと考えられる時間が必要なのは、大人、子どもに限らず大切ですよね。

また、今、何かを創造する。創り出すお仕事をしている方にとっては必須時間なのではないでしょうか?

今回は、通信制高校で働いていた時に、目の当たりにした。子ども達の緩む時間の大切さについて書いてみます。

通信制高等学校には、色々な理由で選択してきている多様な生徒が居ました。最初から、自由を選択する生徒や、集団が苦手であったり、なかなか中学校に通えなかったり、高校進学が上手くいかなかったり、進学校でメンタルが厳しくなってしまったり、お友達や先生とのトラブル…などなど。

その中で、私は、ある授業?ワークをしていました。

自分がこれからの人生で、したいこと、好きなことを20個以上書き出す。

その理由は、通信制ということで、6時間ずっと座って授業を受けるスタイルではないから、自分への時間があること、それが何よりのプレゼントだと思って、自分のため、これからの人生のための時間にして欲しいと良く伝え、自分を知るためのワーク的なことを色々取り入れてました。

続けていくうちに、ある傾向を感じました。

進学校で学校で頑張って、頑張って勉強してきた生徒や親の言うことを良く聞いて、ずっと顔色伺うように、自分の気持ちも気にして伝えようとしなかったり…の生徒をAグループとして、遊んでばかりで、なかなか高校へ行けず選択肢がなく入学したり、ある意味、好きなことをして、のびのびと過ごしてきた生徒をBグループとして、(例としては極端かもしれませんが…)

どちらのグループが、自分の人生でしたいことを沢山書き出すことができたでしょうか?結果的にどちらのグループが進路決定がスムーズだと思いますか??

傾向として、Bグループでした。

自由に、社長になる!などの壮大な夢や希望を素直に表現している生徒が多かったですし、自分の選択した進路選択に、悩まずに進めることが多かったです。

Aグループでは、手が止まって書けない…。

あんなに勉強をずっと頑張ってきたけど、自分が何したいか分かっていなかった…したいことが無くて、その自分に驚いた。という感想もありました。本当は農業がしたい自分と、親から進学、進学と言われて自分のしたいが、よく分からなくなってしまっている生徒も居ました。

そして、もう一つ、時間と共にどんどん子ども達が変化していくことも感じました。

入学後、各自が、通信制高校で、自分の好きな時間を過ごしていく。バイトをしてみたり、好きなアニメを描いたり、音楽活動や学校の行事やレポートなど、色々な活動をしていきながら、

半年後に、また同じテーマで書き出しをしてもらう。

すると、同じ課題で、慣れたこともあるとは思いますが、ほぼ全員が書き出す量が増えていきます。ある生徒は、私は、接客で人が喜んでくれることが好きだから、自分のお店を持ちたい、車が好きだから整備士になりたい。など

この生徒の変化から、緩む時間、好きなことをする時間が、想像以上に大切なことだと感じました。

そして、自分の中の、どうしていきたいか?という気持ちに繋がる時、モチベーションとして、やる気として、意欲が高まっていくことを感じています。

子ども達の、自分の中から湧き出る気持ちを大切にしたい。

学校に行きにくい、学校に行きたくないけど、無理して頑張っている時、まずは、緩む時間を大切にして欲しいと思います。しばらく休憩しても、長い人生からしたら、僅かな時間。自分を知る時間にしていきたいですね。







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