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【LAiR’s Artist】ししよしよし

Profile

1988年愛媛県生まれ。2017年まで会社員として勤めるも退職。日本画を独学で学び、神戸を拠点に古生物をテーマとした作品を制作。

〈活動略歴〉
2020年 「日本画恐竜展」ギャラリー路草、東京
2022年「春の讃歌展vol.8」耀画廊、東京
他、多数

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作品紹介

『燕』

この燕の絵には「人生の旅の中で多様な存在が共に生きていく」という意味が込められています。

燕はエストニアの国鳥として大事にされている鳥です。日本でも、人の往来の多い豊かな家の軒先に巣を作り、縁起が良いとして大切にされてきました。何千キロも海や国境を越えて渡ってきた燕は、人のそばで暮らすことによって、天敵から巣を守っています。人間は、作物を荒らす害虫を食べてくれる燕に助けられてきました。種を越えて、助け合って生きてきたのです。

今回LAiRが開催されたLINNASの名前は、エストニア語で「街の中で」を意味します。多様な人たちが集い、心休まる豊かな時間を過ごす拠点となっています。

燕のモチーフとLINNAS Kanazawaの姿が共鳴することに、制作途中に気がつきました。金沢を訪れた日にふと見上げた空と、元気に飛び回る燕が印象的で描き始めたのですが、何か気になる所があったのだと思います。

良いアイデアや良いインスピレーションは、いつやってくるか分からないものですが、健康的で心の余裕のある時は、見落としがちな小さなアイデアの種を見つけられるのかもしれないと思いました。
この燕を制作できたことを感謝しています。

サイズ: F0号
画材: 麻紙、岩絵具、胡粉


LINNASアーティストインレジデンス企画【LAiR】について

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LINNASは「街の中のちいさな複合施設」として、その地域の中の人、外の人、様々な人が行き交うHUBにしていきたいと考えております。そのためにアーティストの方々が訪れる機会を創り、多様性を生み出していきたいと考えています。

また、ホテルとしてのコンセプトは「ヒュッゲ」を掲げています。ヒュッゲとはデンマーク語で「居心地の良い空間・時間」を意味する言葉です。宿泊されるゲストには、そんな豊かさを感じるひと時を提供します。そしてこの感情を、日常にも持ち帰っていただけたらと思います。

豊かな日常を分解していくと様々な要素があるかと思いますが、LINNASが提供したい「豊かな日常」の一つに「アートのある日常」があります。
家で過ごす時間が長くなった今、家の中にアートがあることで気持ちが明るくなったり、癒されたりするのではないでしょうか。

LINNASではアーティストインレジデンスで滞在してくださったアーティストの作品をお部屋や共用部に飾っていくことで、宿泊する人たちに「アートのある日常を試着」していただきたいと考えています。


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