【調べてみた】台湾の健康保険料の節約方法

こんにちは、台北在住の台湾系日本人のリンナイです。

6月末に、第二子の妊活に取り組むべく、激務の職場を退職し専業主婦になったのですが、今週振り込まれた7月の夫の給料明細を見てびっくり...!

今月の健康保険料が5000元オーバーになってるでござる...!!!

以前は夫婦のうち給料の低い私(妻)の方に娘を扶養家族として申告していたため、私と娘は@600元くらい、夫は@1700元くらいで合わせても3000元未満で済んでいたのですが、私が仕事を辞めてしまったので私と娘が夫の扶養に入ったところ@1700*3で5000元オーバーになってしまいました...。

そこで!少しでも健康保険料を節約する方法はないかと調べましたので、そのなかでわかった主な方法をシェアします。

!Attention!
被扶養者(収入のない方)の健康保険料の節約方法となります。家族に被扶養者がいない場合は、おまけの節税についての紹介が参考になるかもしれません。

1.被扶養者を年収の低い扶養者に入れる

台湾は国民皆保険制度で、被雇用者の場合は給料から天引きとなります。負担割合は〔被保険者30%:会社60%:政府10%〕となっており、保険料は平均月収によって決まるため平均月収が低いほど保険料も安くなります
参考:第二類被保険者の保険料負担金額表(衛福部健保署)

そのため、家族内に被扶養者がいる場合は、平均月収の低い扶養者に被扶養者を入れることで保険料を節約することができます

被扶養者として申告できるのは以下の3種類
(1)無職の配偶者。
(2)無職の直系血縁尊属(父母、祖父母等)。
(3)無職の二等親內直系血縁卑属で20歲未満,もしくは20歲以上だが事情により自立ができない人(詳細)無謀生能力,もしくは就学中の子女、孫。
参照元:被保険者の分類(衛福部健保署)

上の条件に当てはまる被扶養者を有職者のうち平均月収の低い方にいれることで家族全体での保険料の負担額を節約することができます。

我が家の場合、夫と妻では妻の方が平均月収が低かったため、娘は妻の扶養に入っていました。現在は妻が無職のため、妻・娘が夫の扶養に入り保険料が高くなってしまっています。

2.被扶養者をひとりの扶養者にまとめる

健康保険料のルールに「被扶養者(法律では眷属)の保険料は、被保険者によって納められる;三人を超える場合は三人として計算する」というものがあります。
参照元:保険料計算原則(衛福部健保署)

これは1人の被保険者(扶養者)につき被扶養者の健康保険料の最大負担は被扶養者3人分で、4人目以降の被扶養者は健康保険料が不要となります。

そのため、家族に被扶養者が4人以上いる場合はひとりの扶養者にまとめることで4人目以降の健康保険料をまるっと節約することができます。

家族に被扶養者が4名以上いるというのも相当な負担なので、この制度はありがたいですね...!

3.第六類人口として申請する

台湾の健康保険料は職業によって第一類から第六類に分類されているのですが、そのうち第六類の方の保険料は毎年調整される平均保険料*部分負担(60%)で計算されるため家庭によっては保険料が安くなることがあります。

例えば2021年は平均保険料1,377元 *60%=826元となり、平均月収5万元程度の被保険者と同じ保険料となります。もし被保険者の平均月収が5万元を超える場合は、被扶養者の戸籍を分けて第六類被保険者として申告した方が保険料が節約できます。
参照元:第六類被保険者と被扶養者の保険料の計算(衛福部健保署)

第六類に該当するのは以下の二種類になります。
(1)無職の榮民*もしくは榮民の遺族の戸長
   *榮民は一定の条件を満たした退役軍人など
(2)無職の一般家庭の戶長
参照元:被保険者の分類(衛福部健保署)

例えば、家族内に定年退職などで無職の父母、祖父母がいれば、戸籍を分けて無職の方を家長とし被保険者として申告すれば保険料が安くなる場合があります。

ただし、平均月収や扶養家族の人数によっては逆に高くなる場合もあり、さらに戸籍をわけると納税の際に扶養家族として控除できなくなってしまうため、所得税の節税としてみると却って高くついてしまう場合もあります。

基本的には扶養家族控除による節税額の方が保険料負担を上回るのでこの手法を取る家庭はあまりないようです。

おまけ)列挙控除額として申請して節税する

上で紹介した方法をすべて検討したうえでそれでも保険料が高い場合は、5月の所得税申告の際に扶養家族の保険料を"列挙控除額"で申告することで節税できる場合があります。家のローン負担などで控除できる金額が"標準控除額"を上回る場合は所得税申告の際に"列挙控除額"を選んで保険料も控除額として申告することで節税をすることができます。

いかがだったでしょうか?健康保険料の節約方法はないかと調べながら記事にまとめたのですが、我が家の場合は調整できる余地はなさそうでした。(残念)

1年以上ぶりに長文を書いたため表現にわかりにくいところやおかしなところがあったかと思いますが、ご意見やご感想、ご質問などお寄せいただければ幸いです。

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