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014定期巡回の経営の難しさ

定期巡回の利用平均は5か月

定期巡回の利用平均は4か月程度とのこと、弊社では長期的にご利用いただいている方も多くいらっしゃいますが、お看取りの方だと1日でサービス終了される方もいらっしゃいます。平均5か月程度です。
お看取りの方が多い時期だと、一気に複数名の利用が終了するなど、利用者人数が変動が大きい。これが定期巡回の売上の安定しない原因の一つとなります。

人員と利用者のバランス

施設などと違って定員というのは基本ありません。国のモデルプランとしてはスタッフ1名に対して利用者3名です。支援の内容、訪問時間の調整が可能であればそれ以上の利用者の対応が可能です。弊社では受け入れ人数の上限を常勤換算で4名程度を基本としています。
私自身は住宅型有料老人ホームの経理をしていたので、介護報酬だけで比較するとスタッフ1名あたりの売上高は約2~3割程度は多く計上できています。都市部の定期巡回事業所だとスタッフ1名あたり80万以上の売上を計上されている事業所あるそうです。
定期巡回は人員と利用者のバランスで売上多く見込める事業でもあります。

売上を安定させるために

不安定要素も踏まえて、2~3か月先の売上確保のために常に営業を行っておく必要があります。営業力、発信力が定期巡回の売上安定には不可欠です。ターミナル期の案件が重なっている場合は、少し多めに利用者をかかるように調整を行っています。弊社であれば、人員調整は役員も現場に入り対応が可能としています。

地域の訪問介護事業所との連携

定期巡回は地域の訪問介護事業所に一部委託が認められています。これはメリットとして、委託することでその時間を弊社のスタッフは事務処理や担当者会議など有効に使えること。定期巡回を同じ在宅ヘルパーに知ってもらい、役割分担があることを理解してもらう良い機会ともなります。利用者の中には通常の訪問介護が適した方もいらっしゃるので、訪問介護事業所としては新規利用者獲得へ、また利用者としては慣れたスタッフへの引継ぎとなり、スムーズに移行も可能であると考えています。
また、利用者が減少した時には委託件数を減らすなどこちらで経費調整が可能です。そして、何より訪問介護事業所より定期巡回を始めてみたいと思ってもらい、事業所が増えることを願っています。


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