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011定期巡回2020年4月スタート

ちょうど新型コロナが少しずつ猛威をふるいだした頃、弊社は『定期巡回・随時対応型訪問介護看護』と『夜間対応型訪問介護』の二つの事業で開業しました。

開業当日、2020年4月1日。以前よりお世話になっている居宅事業所に開業の挨拶と機会があれば事業の概要説明をさせて欲しいことをお願いするために伺いました。挨拶し車両に乗り込もうとしたときに、1人のケアマネさんが「名刺をください」と呼び止められ、そこで退院して在宅復帰を希望されている方のご相談を受けました。要介護5の男性。老老介護で、奥様一人での介護力では厳しい、起床・就寝・排泄・移乗介助を希望。食事の準備や介助は奥様が対応し、通所で入浴、レスパイトでショートステイ利用とまさに理想的なプランでした。その方は5月末の退院となり、そこで利用開始することになりました。1日6回の訪問。
 7:30 起床介助、排泄、車椅子への移乗
    ※朝食、服薬、口腔ケアは家族対応
 10:00 ベッドへ移乗介助
 12:00  排泄、車椅子に移乗介助
    ※昼食、服薬、口腔ケアは家族対応
 14:00 ベッドへ移乗介助、排泄
 17:00 排泄、車椅子へ移乗
    ※夕食、服薬、口腔ケアは家族対応
 20:00 ベッドへ移乗、排泄、就寝介助
この他に、車椅子から転落しそう、熱発があったなど随時対応を行っています。その時に、施設の変わらない生活が自宅で提供できるのだと学ぶことができました。この方はご本人の希望通り、在宅でお看取りをさせていただきました。

その居宅事業所では挨拶に行ったその日の内に、勉強会の予約をいただき、今現在も多くのご利用者様で関わらせていただいております。医療機関併設で訪問看護ステーションもあり、多くのターミナルケアのご相談をお受けしています。最初に定期巡回を理解していただき、ご利用いただきました。
弊社の中ではここからの相談は絶対にNO と言わない、出来る限りの対応をするというのが暗黙のルールとなっています。

新型コロナ禍での営業活動

宮崎市内で定期巡回を行っているのが、サ高住の中で展開している事業所と弊社のみです。ケアマネさんも市の説明会で聞いたことがあるかなという程度で、どのようなプランを作ったらよいのかわからないという方が大半でした。弊社代表による概要説明は約1時間程度。あちらこちらに声をかけながら行い、またご家族へご説明にも同行、プラン作成等も説明を行っています。在宅の先生とは以前からお世話になった先生方からお声をかけていただくのですが、退院支援など定期巡回は大いに活躍できるのですが、コロナ禍でMSWへの営業活動が思うようにできていない状況がありました。
これについては、関わる退院支援時にアピールすることで次につないでいます。

説明ツールはパワーポイントで作成しネット経由でまとめて印刷を依頼しています。

居宅介護事業所へのアプローチ方法

定期巡回の利用期間が短いのに最初驚きました。平均4か月程度らしい。
お看取りの方になるとほんの数日間での利用の方も多く、もっと短いスパンで入れ替わっています。
これにより、常に営業活動を行い、少しサービス過多で受けておく方が安定した事業が行えると思われます。
営業活動としては、まだ定期巡回を利用されていない事業所には説明会の機会を得られるためのアプローチを、既に利用している事業所には毎月レセプトを手渡しにて持参し、その際にA4サイズのチラシを持参しています。その中にご利用者様像や、定期巡回について、弊社の動きなどを記載しています。そこで色々なケースのご相談を受け、定期巡回で可能な対応をご説明をしています。

2022年3月号

その他に最近始めたのがオンラインでの事例検討会です。他のケアマネがどのような事例を依頼しているのかなどをお話していただく機会を作っています。先日第1回目を行い、ご好評いただきましので、今後は定期的に開催予定です。これにより、今まで軽度の方の相談が多かった方が重度の方の相談を得たり、また逆もあったりで相乗効果がありました。

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