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JCは卒業後が大切、を本当に実践されている先輩

誰ひとり取り残さない社会は、誰もが活躍できる社会。私の場合、2019年に日本青年会議所の総活躍社会確立委員会という委員会に出向させていただいたときに、それまでの人生ではあまり考えたことのなかった包摂性(インクルーシブ)について向き合いました。

インクルーシブ社会とは違いを前提とした寛容な社会

すごく個人的な話しなのですが、私の伯父は結構重度な精神的な病気です。いわゆる鬱病です。最近始まったことではなく、もう私の物心がついたときにはそういうものなのだと理解していました。

みなさんは、うつ病に対してどのようなイメージを抱いていますでしょうか。落ち込みが酷い状態?気持ちのアップダウンが大きい人?

たぶん、色々なイメージがあると思うんですが、私なりの理解としては社会生活で調和を保てない状況というものです。朝9時に出勤して夕方5時まで働くというルールを守れないとか、しんどい時に無理が利かないとか、気力がまったく出ないとか。伯父の場合、1年を通じて、結構元気な時もあれば、落ち込んで寝込んでしまっている時期もあって、今は入院生活中です。

で、私としては誰もがこういう状況になり得ると思っています。特別な病気ではなくて、いわゆる健常者であっても誰にでもこの要素はあるし、タイミングによってはストーーンって一気にそのような状況になってしまうと考えています。

ローカルに落とし込んだときの一つの在り方として社会的包摂推進会議の開催

誰にでもそうなり得る要素があると思っていますが、それを「まちづくり」の現場に落とし込んでみると、いかがでしょうか。

2019年に日本青年会議所のミッションとしてこのテーマをお預かりした時、私たちの委員会は地域ごと、課題ごとに、地域で分野横断的な協議会を設けるという取り組みをしました。

私たち青年会議所のメンバーは、それぞれ本業があります。ですから、所謂まちづくりのプロではないし、そういう専門的知識を持っているわけではありません。中にはそういう人もいると思いますが、青年会議所のメンバーだから専門家というわけではありません。

ただ、私たちには強みがあります。それは、

①強力なネットワーク
②行動力

です。

だから、この観点からどのように社会課題の解決に貢献できるかと考えます。2019年のときには、様々な理由で社会生活の「普通」から取り残されてしまった人たちが、社会で活躍の場をつくるきっかけを作れないだろうかと、制度を学び、課題を共有し、福祉団体と民間企業とが一緒に課題解決を目指す社会的包摂推進会議という取り組みをしました。

私が拠点とする茅ヶ崎市では、社会福祉法人翔の会と、JCのOB企業や地域で活躍する企業、そしてJCメンバーとが集って月に1度会合を開き、この勉強会と懇親会のセットでこの取り組みをしました。

そのプロセスを通じて、互いに関係性が構築でき、「ちょっとやってみましょう」という流れになりました。具体的には、翔の会で支援をする方々を、参加者企業で就業機会を作るというものです。A社で試しに働いてみて、難しいなとなればB社で働く機会をつくる。その前提として寛容であろうと。

卒業してからも実践する竹内先輩

昨年茅ヶ崎青年会議所を卒業された竹内悟門先輩に今日会いました。翔の会で樹木を植えかえるという仕事を、翔の会で支援する人と一緒に行うというものです。

竹内先輩は、2年前のこの社会的包摂推進会議を機に真剣に考え、JCという枠組みを卒業された後にこうして実践をされていました。

しかも、こうして造園業の仕事を理解してもらおうとご自身で資料をつくって準備までされて。

めちゃくちゃカッコいい人です。


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