見出し画像

【オフシーズンインタビュー④ ユースオリンピック金メダリスト竹中星奈編】

海外組オフシーズンインタビュー第4弾‼️

今回は、2016年冬季ユースオリンピックで金メダルを獲得し、現在NCAA Div.1のリンデンウッドに通う"竹中星奈(たけなかせな)"選手にインタビューをしました!!

オリンピック金メダル獲得や、U18世界選手権日本代表などの華々しい経歴を持ちつつも、日本での知名度はまだまだ低い竹中選手😲

2019-2020シーズンは、登録上の手違いで公式戦への出場は叶いませんでした。
やっとの思いで迎えた今シーズンも、新型コロナウイルスの影響を大きく受けます…🥲

今シーズンは、どのようなシーズンだったのか⁉️そして、オフシーズンの過ごし方と来シーズンの目標とは⁉️

早速本編に行ってみましょう!
--

◎今シーズンを振り返ると、どのようなシーズンでしたか?

竹中:
 コロナの影響を大きく受けましたが、あっという間に過ぎたシーズンでした。
 2019-2020シーズンは、手続きがうまくいかず練習生として登録していたため、公式には試合に出ることができませんでした。そのこともあり今シーズンは、『やっとホッケーができる!嬉しい!』とワクワクな気持ちで迎えました。

画像1

 シーズン中は、強いリーグで戦えることがとても嬉しく、『このチームにきてよかった』と常に感じていました。
 新型コロナウイルスの影響で、中止や延期になる試合がたくさんあり、チームスケジュールも大幅に変更になりました。試合数でいうと、予定の半分くらいは中止になりました。チームがいい流れに乗ってた時に中止になり、チーム全体の雰囲気がガクンと落ちることが多くありました。時には、2週間の隔離期間を終え、練習が再開した週の末に試合を行うこともあり、チームのモチベーション的にはややグダグダな印象でした。
 そのようなこともあり、チームとして勝ち数はとても少なかったです。

 個人としては、試合前後と試合中は常にテンションが高かったです。中止・延期になっても、練習に充てる時間を確保したり、自宅でできるトレーニングをしてみたり、自分のプレーを何度も見て『自分を振り返る時間』をとったりすることでモチベーションを維持・向上していました。

 モチベーションを保てたことに関しては、チームメイトと密にコンタクトを取りあい、お互いに励まし合っていたことも非常に大きかったです。昨年は、学校もオンラインが中心で学校の友人と過ごす時間は少なく、チームメイトと常に動いていたからこそ、選手同士でお互いの変化に気づき鼓舞しあうことができたのだと思います。
 プレー面に関しては、自分らしいプレーと、チームメイトと常にコミュニケーションをとることができていたと思います。しかし、現状に満足せず、もっと極められるところは極め、ポイントはもっととれたな!とも思っています。

◎このオフシーズンはどのように過ごしますか?

竹中:
 現在、日本に帰国しています。家族と話し合い、日本では自宅や貸切ジムでのトレーニングを中心に行うことにしました。私自身がアメリカから帰国しているということと、日本でも感染リスクが高くなってきているということからの判断です。

 今シーズンアメリカでプレーをして、スケーティング技術に関してはうまくいったことが多くありましたが、『シュートの威力』には物足りなさを強く感じました。
 なので、オフシーズン中には『シュートの力』を高めるためのトレーニングを行いつつ、フィジカル面の強化もしていきたいです。トレーニングに関しては、チーム専属のトレーナーから指示されているチーム共通のトレーニングと、上半身を中心としたトレーニングを行っています。

画像2

 また、自宅近くの公園でシュートの練習をしようと思っています。その公園にはプールがあり、プールの端の部分でシュート練習をしたいです。ちょうど今、公園の園長さんに使用許可を検討いただいている最中です。以前も使わせていただいたので、今年も使用許可が下りることを願っています。

◎このオフシーズンで身に付けたいことや新たに挑戦しようと思っていることはありますか?


竹中:
 アイスホッケー面では、『シュート力』と『(シュートの)正確性』を身に付けていきたいです。
 『シュート力』を強化するために、先日スティックのフレックポイント(スティックのしなり部分)を変えました。一度使ってみたところ、シュートの力は強くなりましたが、シュートの方向性がとてもばらばらで『正確性』には欠けていました。コーチに『ちょっと(日本で)練習してきて!』といわれたほどです。
 これらのスキルを磨くために、先程言ったようなトレーニングや練習を行っていきます。

画像3

アイスホッケー以外では、日本にいる期間でアルバイトを始めたいです。私は現在、小学校教諭の免許が取れる学科に通っています。将来、教育関係の進路を考えているため、このオフシーズンで『教えるスキル』をつけていきたいです。

 日本に帰国してから、妹に英語と数学を教えています。先日、家庭教師のアルバイトの面接を受け、採用の返事待ちです。ただ、8月末から大学が再開しその前にはアメリカへ戻るためかなりの短期間となります。なので、(採用していただくのは)少し厳しい気もしています。

 アメリカでは、学業第一優先です。毎週、コーチにグレード(学校の成績)を伝えなければなりません。アイスホッケー選手である以前に学生であるという、”Student athlete”です。そして、私はホッケーが上手になることと勉強をするためにアメリカへ留学しています。それもあり、アルバイトに割く時間は正直ないです、、。だからこそ短期間でも、日本にいる間にアルバイトをしたいです!

画像4

◎来シーズンの目標を教えてください!


竹中:
 大学4年間を通しての大きな目標は、正直なところまだハッキリとお伝えできる段階ではありません。まさに今、考え悩んでいるところです。

 来シーズンに関しては、『第一試合に勝利すること』が目標の1つです。

9月に行われる予定の来シーズン1発目の試合は、今シーズン好成績を残したチームと対戦します。この試合に勝利することは、チームにおいても私個人においても、とても大きな出来事になると確信しています。なので、まずはこの試合に焦点を絞り、私自身のコンディションも調整しています。

 そして、コロナの影響で、来シーズンの選手の人数が例年よりも多くなり、チーム内での競争が激しくなると思っています。そのような状況下でも、私自身がチームに必要とされる存在になり、もっとチームを勝利に導けるような選手になりたいです。

 そのような選手になるためには、私自身の強みをさらに伸ばし、不十分なところを強化していく必要があると考えています。

 私自身の強みは、周りの選手と連携をとるのが上手なこと、他の選手がプレーしやすいパスを出せること、DFというポジションであるからこそ『絶対守り切る』という負けん気だと思っています。この3つに関しては、他の選手に比べて秀でている点だと自負しています。
 そして、これからもっと伸ばしていきたいことは、『今よりも攻撃に参加すること』です。今シーズンは少し『守りすぎていた』という反省点がありました。来シーズンでは、試合の中でもっと攻撃に参加する場面を増やしていきたいです。だからこそ、シュートの力の強化は必須ですね。(笑)

 来シーズンの詳細日程等はまだ確定していませんが、今シーズン同様、中止や延期となる試合がでてくると思います。『コロナ禍』なことを言い訳にせず、今シーズンのようにやり方を工夫して、自分のモチベーションを保っていきたいです。そして、もっと自分を出せるプレー、常に試合で使ってもらえるプレーが出来るようになっていければいいかなと思っています。

――――――

2016年冬季ユースオリンピック金メダリストのオフシーズンインタビューはいかがでしたか❓

『負けん気』や『ハングリー精神』が誰よりも強いことがよく伝わってきたインタビューでした😆

コロナ禍という全員が戸惑う環境下でも、"やり方を工夫する"ことで自身のモチベーションを維持した竹中選手。金メダリストになった理由がわかります🏒

 私は今回のインタビューで初めて竹中選手と長時間お話させていただきましたが、とても気さくで、笑顔が素敵な方でした‼️🏒そして、インタビューの始めに竹中選手が『(同い年なのに)敬語はなんか緊張するからやめへん?タメ口でいこう!』と言ってくださり、なんていい人なんだろう、、!と、非常に嬉しかったです😌🌼✨

 オリンピック金メダリストであり、現在はNCAA Div.1のチームに所属する竹中星奈選手。これからも活躍を精一杯応援しています📣😆

そして、Linkでもその活躍を随時発信していきます😌
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

村上綾

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?