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FANCITYエレクトロ狂言

半年振りとなった扇町での発狂。40分曲間無しMC無し硬め濃いめ多めで太田胃散必須。扇町のステージは流石に慣れたもので、心地よい集中力で自分たちは3人であることを思い出したり忘れたり、した。出番が終わると朝から食べていなかったことを思い出し、無造作にスパムおにぎりをあむついた。こういう時、いい加減に食事を摂るのがそれほど嫌いではない。皆が丁寧にボールペンで塗りつぶしている物にペンキをバシャッとぶちまけた様な気になれる。ライブが終わって尚何か一つ打ち勝ったような顔つきで、店に入るのも食器を持つのも面倒な時、私はスパムあむぎりをおについている。厄介。

バンド名が変わることにより、あらゆる情報量が根拠に代わり、それらが変質し自信に似た何かをメンバー間で共有できている感覚がある。どうせ振り回されるのなら運命や奇跡みたいなチャチなものより自分自身に振り回されたい。その為にわざわざギターにストラップをつけてぶら下げているわけで、私の歪んだ根性にかかれば重力も演奏を焚き付けてくる…気がしてしゃあない。厄介。

製作途中の楽曲の種データがもうしっちゃかめっちゃかなので整理をする。「速いDm」や「アンビ4」や「サビまだ_2」等のクソみたいなファイル名のLogicプロジェクトを「ええやんと思った順」にソートできるようファイル名頭に●をつけたりして地獄をより地獄に。私たちはそれぞれの地獄を引き受けなければいけない。その為には作曲や演奏などの愚行が必要だ。

最近はありがたいことにライブのお写真を撮って頂く機会が多い。自分のことなど好きでも嫌いでもないけれど、客観視したライブ中の自分は多分好きな部類に入る気がする。面白いから。FUN。厄介。

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