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『学校英語・受験英語の話』

今回のテーマ

今日のテーマは「to不定詞」です。意外と中高生が勘違いしている「to不定詞の用法の判別」について今日は解説しようと思います。

中高生が勘違いしていること

まずは次の問題を見てください。(解く必要はありません。)

問:この英文で使われているto不定詞の用法を答えなさい。
My hobby is to play the guitar.

例文1

この問題をとある高校生に出した時に、次のような解答が返ってきました。
「名詞的用法です。」
次に私は次のように問いました。
「そう。正解。じゃあ、どうして名詞的用法なのか説明して」
するとその高校生は
「この英文の訳は『私の趣味はギターを弾くことです。』で名詞的用法の訳し方は『~すること』だからです。」
と答えました。

これが勘違いなんです。to不定詞は訳さなくても用法の区別は可能なのです。なのにも関わらず訳し方から用法を区別する中高生が多いのです。

今回はこの勘違いを解消していきます。

前提知識

この表は各品詞とその品詞が果たせる役割をまとめた表です。

例えば、名詞が果たせる役割は主語・目的語・補語である

こんな感じで読みます。

では、本題

まずは、次の英文を見てください。

To play the guitar is my hobby.

例文1

この英文を主語・動詞・目的語・補語・修飾語に分類すると
主語:to play the guitar
動詞:is
補語:my hobby
このようになります。
今回の英文ではto不定詞が主語の役割をしています。ここで先ほどの表に戻って主語の役割を果たせる品詞を確認しましょう。

表を確認すると主語の役割を果たせるのは名詞だけとなっています。よってこのto不定詞の用法は「名詞的用法」になります。
このようにto不定詞が果たしている役割から用法を判別できます。

to不定詞が主語・目的語・補語の役割を果たしている時:名詞的用法
to不定詞が名詞的用法ではなく、to不定詞の前に名詞がある時:形容詞的用法
to不定詞が名詞的・形容詞的でもない時:副詞的用法

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。今回はto不定詞を日本語訳に頼らない用法の判別方法を解説しました。日本語訳してから考えるよりずいぶん楽に判別することができますので是非この考え方をマスターしてください。では、次の記事でお会いしましょう!

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