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『学校英語を飛び出そう』

今回のテーマは「仮定法と助動詞の過去形」

私は大学の空きコマで塾講師をしているのですが、そこで私が仮定法を教える時に生徒さんに「仮定法の核(最も大事なこと)は助動詞の過去形である」と教えます。

これを教えるとよく生徒さんから「ifが大事なんじゃないんですか?」といわれることがあります。

生徒さんのこの疑問は非常に正しい疑問です。なぜなら、仮定法を習い始めた最初の頃はifから始まる仮定法を中心に習うからです。

その後、仮定法の学習が進むとifを使わない仮定法を習います。ここでようやくifが仮定法の核ではないことが理解できます。

仮定法の核を揺るがす仮定法

先ほどの章で、「仮定法の核は助動詞の過去形である」と書きました。しかし、これを揺るがす仮定法が実際の英文では存在します。次の英文を見てください。

My career may have taken a different direction had it not been for a chance meeting the teacher teaching English that influenced my choosing my course in high school.
私の高校時代に私の進路選択に影響を与えた英語科の先生との出会いがなければ、私のキャリアは異なった道筋を取っていたかもしれない。

例文1

この英文は「仮定法の核は助動詞の過去形である」というのを揺るがす英文です。

仮定法の基本形は「If+S+動詞の過去形… , S'+助動詞の過去形+動詞の原形」
です。

しかし、この英文を見てみると
had it not been for(If it had not been forの変形バージョン)があるのにも関わらず、My career may have taken…助動詞の原形が使われています。

つまり、仮定法の核を揺るがしています。しかしながらこの英文は仮定法の英文なんです。

仮定法の例外

原則、仮定法には助動詞の過去形を用います。しかし、例外として助動詞の原形(may)を使うこともあります。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。今回は仮定法の例外について解説しました。私はこの用法を大学に入学してから出会ったのですが、出会った時の衝撃はすごいものでした。では、次の記事でお会いしましょう。

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