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公用語はイタリア語

30も半ばを過ぎ イタリア語を再開したとき
「今日から 公用語は イタリア語!」と決めた

その前2年間は
夜、英語で夢を見ることを目標にしてた


TOEICと英検に挑戦し、それなりの点数もとれるようになった
ただ 夢に出てくるのは
いつも イタリア語で 

心底がっかりした

毎日まいにち 
必死で英語をやってて
なんで イタリア語が出てくるんだ?
しかも だいぶ前に やめて
部屋にはCDひとつ ない状況

辞書は押し入れの奥にあって
発掘できるかも あやしい


しつこく英語を聞くことで
たまーに、英語の夢も見た

でも出現率は
なぞの イタリア語に
遠く及ばない

この瞬間 
脳内公用語は 英語でなく
イタリア語だな と思った


公用語と決めたからには
1人でものごとを かんがえるとき
イタリア語でかんがえる

スーパーで
このバナナは一房に 何本かな?
" uno, due ,tre ……"

と数える、

毎日
緊急時以外
なるべく イタリア語で押し通す

公用語だから 仕方ない

最初は バカげていると 内心思った


日本国内は日本語が公用語
電車に乗れば 英語表記が主流だし
イタリア語は マンション名にあるくらい?
”casa verde"    (カーサ ヴェルデ)     みどりの おうち
 "palazzo "  (パラッツォ)     おおきな たてもの

身の回りにあるのは かんたんな 名詞 
Thank you for your cooperation (ご協力ありがとうございます) など
フレーズ単位で お目にかかれることは
まず ない

しょうがないから
自室の 貼り紙は なるべくイタリア語表記にしておく

Prima di tornare a casa, devo comprare un quaderno.
(家に帰る前に、ノートを買う)


すると 否応なく
何度もその貼り紙を くりかえし 読むことになる


ただ その貼り紙が 正しい表記、表現でないと
まちがったまま 覚える


でも
よく考えたら
街中の 英語表記だって 文法的には
いろいろ 違うらしい

なので
まちがって覚えることも ふくめて

公用語は イタリア語



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