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怒られない、はじめてのサークル参加①

先日フォロワーさんとお話ししていたらいろいろ思うこと、気がつくことがあったので、同人誌頒布会における初めてのサークル参加について簡単にまとめてみることにしました。
同人イベントにサークル参加することを検討している方、あまり新たな学びの無い文章ではございますが、どうぞよろしくお願いします。

【この話の対象にしている層】
・それなりに深くwebで活動している
・むしろwebでしか投稿したことがなく、印刷物を作ったことがない
・ここ最近一般参加した回数も少なめ
・かなり久々にサークル参加する予定

こんなところです。なんとなくなので、あまり気にしなくて大丈夫です。

ここからの話は基本的にこの2点がベースになっています。
この2点を意識していただければそれで話が終わります。あとは蛇足です。


◎時間の余裕を持つ

原稿作成、当日の行動、全てに共通します。
どんな成功も準備あってこそ。初めてであれば尚更、用意はし過ぎるくらいでちょうどいいです。

◎複雑にしない

初めてのサークル参加、あれこれこだわりたくなりがちですが、オペレーションを複雑にすると苦労するのは自分です。当日にやれることは多くありません。やりたいこととやれることを割り切るのも必要です。

ここからは具体的にお話ししていきます。

1 サークル参加こころざし編(イベント半年前~一ヶ月前)

① 参加するイベントについて

人それぞれですが、余裕のある日程で参加しましょう。
再録本、書き下ろし、出す内容もいろいろあると思いますが、初めての参加なら半年程度先のイベントに申し込むのがオススメです。
満了直前にエイッと参加するのは、イベント慣れした手練れの技だと思ってください(諸説あり)。

② 原稿制作編

漫画でも小説でも、まずは原稿データの作り方を確認しましょう。
仮にweb再録本だとしても、何かしらの入稿用データを作らなければなりません。直前にバタバタしないように、事前に出来うる限り準備しておく必要があります。
原稿データの作り方はぜひそれぞれググってみてください。書式を配布している印刷会社もあるのでご参考に。

二ヶ月くらい前になると、印刷会社の締め切り日程が出始めます。
印刷会社で働いている方も人の子、印刷の機械の数にも限りがあります。使ってみたかった憧れの印刷所、お得な印刷所、どこも直前ではそもそも印刷の申し込みさえできない可能性があります。
二ヶ月程度前に印刷所の見当はつけておいて、マイページに登録したり、見積もりを出しておくといいかなと思います。
この時点で具体的な締め切りを設定できるし、お金の目安もつくしで、早めにやっておいて損はありません。大概の印刷所は近くなってからの仕様変更にも対応できるので、とりあえずおおまかな締め切りを確定させましょう。
原稿が進まない? 頑張りましょう!

③ 原稿制作以外の早めの準備編

イベントに申し込んだ!原稿も順調に進んでいる!印刷所も決めて見積もりも取ってみた!締め切りが見えた!
そんなあなたは以下のことにも挑戦してみましょう。

・通販するなら、通販の準備
たとえばとらのあなだったら、新規サークル登録をしておく必要があります。本の登録は直前でも大丈夫です。ギリギリにやると慌てます。

・近くなってきたら釣り銭の準備
両替するときは銀行などで。ゲーセン等は店内で使用する前提で両替機を設置しているので目的外での使用はやめましょう。
銀行でも一日に手数料無しで両替出来る金額には限りがあるので、それも踏まえて前々から用意しておくと◎です。

④ そのほか事前に注意したいポイント

当日のオペレーションを複雑にしないため、以下の点に配慮すると良いでしょう。

・頒布価格設定は管理しやすい金額で
暗算しやすい単価だと管理が楽になります。
50円単位の価格設定する方はまず居ないと思いますし、しないほうがいいですが、100円単位であっても、900円より1000円にしたほうが釣り銭も少なくて済みますし、700円よりも800円のほうが気持ち計算しやすいです。
また、複数種類の本を出したい方は、同じ価格のものにするか、仕様上どうしても違う価格をつけなければならないのであれば、合計して500円、1000円といったようになる金額にすると、売る側買う側双方ともに計算しやすくなるかと思います。

・ノベルティはシンプルに
会場で準備することありきのノベルティはやめましょう。あれもこれも…と複数のものを渡すのもお勧めできません。理由はごく単純、管理がしにくいからです。
初参加の方ほど、「これっきりかもしれないから…」とあれこれ渡したくなってしまいますが、初参加で諸々の目分量を誤り、てんてこ舞いになって大行列、自分もパニックだし、同ジャンルの方からは白い目で見られるし…のような状態を何度か目撃したことがあります。
悪いことは言いませんから、オペレーションはシンプルに。それでも渡したいのであれば、それ相応の事前の準備は必要だと心に留めておいてください。

2 入稿に向けて(イベント一ヶ月前~一週間前)

ここからは、入稿前後の動きについて触れていきます。

① 部数と通販について

頒布価格とも関係のある項目ですが、最近は
「通販で事前の動きを見て」→「全体の部数を検討する」の流れが主流であるように伺えます。
金銭感覚、支払い能力は人それぞれですから、自分にとって大きな負担になるような部数設定、金額設定はやめたほうがいいでしょう。
ただ、それなりに出る目算がつくのであれば、ある程度まとまった部数を刷った方が割安ではあります。

・部数アンケートについて
アンケートは通販と会場頒布の割合の参考にはなりますが、部数全体の目安になるかと言うと怪しいかもしれません。ただ最低ラインはわかるかと思います。
例えば50人からアンケートに反応をもらって、50部しか刷らないのは当然リスキー。50は堅いと見て、そこからどれだけ乗せるかがあなたの匙加減です。
また、個人的な感覚ですが、会場の部数を通販より多めに割り振っておいて、会場で余った分は通販に入れるのが一番安全だと思います。通販って買う側も割高ですし、せっかく来てくださった方には手ずからお渡ししたいですし。
そうそう、会場で余った分をどう通販に回すのか、その方法も事前に確認しておくと良いと思います。
赤ブーイベント→とらのあなの場合はこちら

・通販の準備について
アンケートは入稿の約半月前に一度かけておくといいかもしれません。
部数というか、あくまで部数の振り分け目安にアンケートは活用します。他に聞きたいことがあったら聞いてみてもいいですね。原稿の活力になります。
アンケートはグーグルフォームが比較的作りやすい&見やすいかと思いますが、これは好き好きでどうぞ。
同時進行で、通販ページを作りましょう。当然イベント後でも大丈夫ですが、今回は本章冒頭の「通販で事前に動きを見る」パターンで進めていきたいと思います。

入稿予定の一週間程度前に、サンプル用の画像を作っておきます。
表紙とここだというページを幾つか抜粋しましょう。これがあると今後の告知に便利です。画像にするものは勿論完成形じゃなくてもOK。
それから各通販サイトの指示に従って新刊登録をして完了!
書店であれば、卸値と売値を誤らないように必ず注意してください。
boothなどの自家通販系サービスであれば、手数料等を加味しておきましょう。

部数はアンケートの動きと自分自身の直感を大事に設定しましょう。
当然、確実に納品できる部数を設定しなければなりません。
それでも悩んだら、刷ろうと思っていた数の三割くらいから通販に入れてみるといいのかなと思います。

ここまで準備して通販ページが完成したら、ツイート等で積極的に告知していきましょう!
もしイベントオリジナルのハッシュタグなどがあればそれを使うと自分の告知にもなるし、他の方の作品を知るきっかけにもなります。
また、ここでの反応で全体の部数を検討することもできます。
思ったより通販の動きが良かったら通販の部数を追加するか、会場分の部数予定数を上乗せして余った分を通販に入れるかを決めていけるといいですね。

・告知について
通販ページが出来たら、前後してイベントに参加する旨も告知していくのがおすすめです。
コロナ禍を経て、同人誌の通販もかなり当たり前のものとして浸透してきたように感じます。その影響もあるのか、通販限定なのかそれとも会場でも頒布するのか分からないケースが増えたように思います。
逆に、通販だけで頒布するものがある際は、それを明記するのも忘れずに。
意外と皆さん流し見しているので(自己紹介)、目立つくらいに告知したほうが良いかもしれません。
このあたりになるとスペース番号も出ている頃合いかと思いますので、どこかに明記しておくととっても助かります…一般参加目線で……

② 入稿は余裕を持って

これまた人それぞれですが、とにかく入稿は余裕を持ってやりましょう。
極道入稿は、読んで字のごとく、歴戦の猛者たち、極道の方たちがやればよいのです。初心者がやることではありません。
何より早めの締め切り設定、時間にゆとりのある入稿を心がけましょう。原稿は健康な精神と身体から!
そして初めての場合、大抵不備があります。ほぼ十割あると言ったら過言になりますが、大なり小なり何かしらあって、印刷会社から連絡が入る場合があります。
電話かメールで不備連絡をいただいたら、落ち着いてそれを修正しましょう。
そう、この修正も加味した余裕なのです。多くの極道入稿はこの不備連絡が省略されていることがあります。不備があっても構わん!入稿を優先してくれ!って感じです。
それでも良ければOKですが、より満足の行くものを落ち着いて作りたいのであれば、自分にも印刷屋さんにも余裕のあるスケジューリングをしていきましょう。

以上、ここまでがイベント一週間前(入稿)までの流れでした。
直前編はまた後日。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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