分光器虎の巻

note 40:光学系学習史:その6ー190614

note 40:光学系学習史:その6ー190614

次に取り組んだのが分光器です。
私は、20年近く光検出器の検査、開発をやってきたので、道具としての分光器はとても身近な装置でした。しかし、その設計がどうやってされるのか良く知りませんでした。動作原理は知っていても、一から自分で設計するとなると教えてれる人は誰一人いませんでした。


又、例のごとく分光器の専門書を片っ端から探して勉強していきました。
その中でたどり着いたのが、「The Optics of Spectroscopy」という小冊子でした。

以下、引用
JABIN YVON-SPEX

https://web.mit.edu/8.13/8.13d/manuals/Hydrogenic/jy-theory-optics-spectroscopy.pdf



分光器メーカーから出ている小冊子をたまたま、分光器メーカーのセールスマンからもらて熟読しました。全て英文だし、なかなか理解しずらい部分もありましたが、あきらめずに勉強しました。
最終的には分光器設計の基本式をエクセルに再現して、設計パラメータを入力すれば、分光の結果が計算できるようになりました。
これが理解できれば一般的な平面グレーティングを使った分光器は設計可能です。

個人的に「分光器の虎の巻」と読んで、とても重宝しました。
この時身に着けた分光器設計のスキルは一生ものだと思っています。
又、作ったエクセルシートは良く出来たと、自負しています。
よくぞ作ってくれました! って感じです。

自分も一つでいいので、こういう仕事を残したいと思っています。


以下、ZEMAXの分光器例



つづく

#光学系
#学習
#分光器

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