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note 38:光学系学習史:その4ー190612

note 38:光学系学習史:その4ー190612

カメラの話に入る前に、一つ質問をします。
何故遠くにある物は小さく見えて、近くの物は大きく見えるのでしょうか?
当たり前過ぎて考えたこともない人が殆どではないでしょうか?
これが分からないと、カメラのレンズで何故写真が撮れるのか理解でしません。
皆さんの顔には2つの目がついています。そして、その目にはレンズが付いています。

以下、引用
https://www.menicon-shop.jp/shibuya/2015/09/post-204.html
眼球1.gif


以下、引用
http://www.sano-ganka.com/glasses.html
眼球2.jpg


f=tanθとう式があります。
単純な凸レンズ一枚のレンズで考えてみます。
分かりやすくするために、光はレンズに対して十分遠くからくると仮定します。光学用語では、これを無限遠と呼びます。それに対して近くから来る光は有限遠と呼びます。

f=tanθの図

焦点距離 →レンズに平行光が入射した時に、レンズと集光する場所までの距離
θ →光軸と入射光のなす角度
f →集光位置の面(スクリーンとは網膜とは)
これが、f=tanθ の関係にあるという事です。

大きな物の頂点と光軸のなす角度(θ)は大きくなり、小さい物の角度は小さくなります。
すると、目の網膜に写る物の像の大きさ(y)は、θが大きいほど大きくなるわけです。

例えば、近くにある鉛筆と遠くにあるビルの頂点となす角度(θ)が同じなら、この鉛筆とビルは同じ大きさに見えます。大きさは同じに見えますが、ビルはボヤケて見えたり、色が青っぽく見えたりします。これが絵画だと空気遠近法、色遠近法とよばれて遠近感を二次元で表現する助けになります。

つづく

#光学系
#学習

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