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#18 「学力」の経済学

こんにちは。こにしです。

出会い

昨日、Twitter上で教育経済学を専攻するために大学院を目指している学生さんとDMのやり取りをしました。

教育経済学と聞いて、慶応義塾大学総合政策学部 中室牧子准教授が書かれた『「学力」の経済学』 を思い出しました。

再び手に取ってみようと思います。

教育経済学

中室准教授は、著書の中で以下のように語ります。

経済学がデータを用いて明らかにしている教育や子育てに関する発見は、教育評論家や子育て専門家の指南やノウハウよりも、よっぽど価値がある。
ー略ー
学生に次のように伝えました。
「人間は騙せても、データは騙せない。集積したデータを分析し、社会の構造を明らかにすることが、いかに自分たちの生活を大きく変える可能性があるか、理解してほしいのです。」

私が、教育社会学を学ぶ上で、もっとも大切なことを教えていただきました。
思い込みで語られがちな教育を科学的根拠をもって解決に導きたい、そう志したのは、この本がきっかけかもしれません。

子どもをご褒美で釣ってはいけないのか?

著書の中で特に興味深かったのは「子どもをご褒美で釣ってはいけないのか?」の章です。

本章では『「テストで良い点を取ればご褒美」と「本を読んだらご褒美」どちらが効果的か』が数あるデータに基づいて語られています。

結果から述べると、後者のの方が学力テストの結果が良くなったんです。
一見すると、前者の方が成績が伸びそうな気がしますが、先にあるご褒美を目指すか、目の前にあるご褒美を得るかでは、効果は全然違ったんですね。

前者では、ご褒美が欲しい!やる気もある!という状態でも「どうすればテストの点数があがるのか」が示されていません
なので、

ご褒美は「テストの点数」などのアウトプットではなく「本を読む」「宿題をする」などのアウトプットに与えるべきだ

と結論づけています。

教育経済学は常識を覆す?

いかがでしょうか?
これまでの常識が、データや分析などで覆りませんでしたか?

非常に面白い学問だと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます!

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