毎日王冠レース予想

 府中・淀開催が始まり、いよいよ秋競馬も本格的に始まった形。伝統の毎日王冠と京都大賞典が同日開催されるが、本番の天皇賞(秋)を見据えたレースで、両レースとも内容も注目される。

 まず、ただですら近年前と内が止まらない府中の馬場で、しかも開幕週となると、状態が気になるところ。土曜の上級クラス¥芝レースが少ないこともあり、明確な傾向とまでは言えないが、タイムは出るものの、思ったよりは前・内有利ではないかなという印象だ。
 無論、前と内がかなり有利なことには変わらないが、外と差しは、極端な競馬ではない限り、実力馬なら馬券圏内の可能性は十分にあると見ている。2歳のマイル重賞で1分32秒台が出ていることからしても、勝ちタイムは1分45秒前半はほぼ確実、44秒台前半までは想定しておきたい。
 また軽い馬場大好きなディープインパクト系がやはり活躍しており、その点も忘れてはなるまい。

逃げるのはアエロリットだろうが……

 当然重要になるのはレース展開を握る逃げ馬だが、人気も背負うアエロリットの鞍上が津村というのが、予想を難解にする要素。この馬はある程度タイトな流れにした上で、上がりもそれなりにまとめるという特長のある馬なので、間違っても馬群全体を引き付けるレースにすべきではない。今の馬場状態ならば1000m58秒台前半でも十分行けるはずだが、津村はどうするか。

 一方、外をある程度回しても、或いは中団程度なら差して来られる可能性があるということは、このアエロリットの特長と相まって微妙な関係になる。アエロリットが最も得意な流れは、中団程度の位置取りの馬までは、この馬場状態であれば、多少は有利に左右するだろうからだ。まして頭数自体が10頭立てとなると、じっとして内を突く差し馬にもスペースは十分あるはず。

 一方、一番人気が予想されるダノンキングリーは、斤量54kgの上馬場状態に合う先行馬。府中も得意で上がり勝負も共同通信杯での32秒台も叩き出しているだけに、人気自体は納得。むしろアエロリットがハイペースで引っ張った場合、番手付近が予想されるこの馬がどう動くかの方が鞍上の戸崎も難しいだろうと思う。調教状態はそれ程評価していないので、元々の能力と適性が古馬との比較でどの程度かというところだろう。

 そう言ったところを加味した上で、全体の予想をしてみたい。

軸はインディチャンプの3連複で

 ダノンキングリーが、斤量差含めトータルで有利そうなことは確かだが、古馬との力関係の未知さも含め、レース展開、位置取り、瞬発力、調教を考慮して軸はインディチャンプで行ってみたい。ただ、福永騎手だけに頭というよりは、3着以内という意識で見たいところ。

 相手はアエロリットやダノンキングリーを当然重視すべきだろうが、内枠2頭のディープ産駒(特に調教が良いギベオン注意)、最近の成績がイマイチ、府中適性イマイチとは言え、普通に走ればこの相手関係なら十分馬券になりえるペルシアンナイト、調子は良さそうなモズアスコットまで見ておくことも、高配当狙いには肝要。

 3連複インディとアエロリット2頭軸流しのケイアイ・ギベオン・ペルシアン・モズの4点(本来ダノンも買うべきだろうが3倍前後では……)とインディとモズアスコットの2頭軸流しのケイアイ・ギベオン・ペルシアン・ダノンの4点で合計8点にワイドでインディとケイアイの10点で。頭数から見るとやや点数が多くなったが、まあ良かろう。


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