毎日王冠主要馬追い切り診断

 近年は調教技術の進化、外部施設(外厩)での調整も増え、直接天皇賞(秋)に挑む馬が多くなったとは言え、天皇賞前哨戦としての重みは決して褪せない伝統のGⅡ毎日王冠。出走主要馬の追い切り調教を診断してみたい。

○ケイアイノーテック BC
動きのバランスは良いのだが、フットワークに重さが見られる。本格的な追い切りではなかったが、休み明けとは言えもうちょっと動ける馬ではないか?

○ギベオン A
オープンクラスのディープインパクト産駒らしく、調教での動きは抜群。全体的なタイムはともかく、ラスト3F~1Fのタイムもこの馬場にしては良く、動きも低く沈み込む様なフォームでダイナミック。調教だけなら素晴らしい限り。

○アエロリット  B
軽目の割に全体のタイムとしては悪くはないのだが、ラスト1Fが13秒台でやや動きが重い印象も受ける。

○インディチャンプ A
最後しっかり追われたが、タイム以上に足捌きもスムーズ且つ力強く、休み明けとしての状態は良さそう。

○ランフォザローゼス C
霧でよく見えない部分はあるが、3頭併せの馬なりとは言えタイムも良くはなく遅れも気になる。調教だけを見れば余り評価出来ない。

○ペルシアンナイト B
札幌記念を経ての出走だが、調教は可もなく不可もなくという印象。全体的なタイムは悪くはないのだが、直線に入ってからの躍動感は感じない。特に上がり目という意味では?

○マイネルファンロン B
この馬特有の走法だけに良い悪いではないのかもしれないが、馬の行く気に任せる形とは言えやや頭が高いのはマイナスポイント。但し全体的な動きの軽さは感じ、状態自体は悪くなさそう。

○ダノンキングリー B
初の古馬との対戦となるが、ポリトラックでかなり軽目の追い切り。元々負荷の少ないポリトラックでの追い切りは評価しないが、走る気は感じるものの、この程度の追い切りだけで状態の評価はしづらいというのが本音。

○モズアスコット AB
元々調教の動きは素晴らしいタイプだけに、今回程度の調教は出来て当たり前だと言える。追い出されてからの伸びもあるが、むしろもっとタイムは出て良いはず。力強さは感じるが、もっとフットワークの良さがあっても良いか。

 前哨戦ということもあるが、調教から「これだ!」という印象を受けることはなかった。展開や馬場状態次第の方を普段の予想より重視すべきかもしれない

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