私のパートナー

パートナーはルームメイトだった。正確に言えばハウスメイトだった。そこからルームメイトになった。パートナーは完璧な夜型。私は朝型。生活時間帯がほぼ被らないため、形式的なルームメイトだが、顔を合わせるのは2日か3日に一度あるかどうか。ミネソタ州立大学に通う学生は大抵そうだが、dormから出るとミシシッピー川の西岸ウエストバンクのアパートかハウスに移る。店も周辺環境も静かで便利だからだ。ウエストバンクのライブラリーは広くて24-7いつでも空いているし、kinko'sもあるしバーもある。私は川を隔てた向こう側イーストバンクにある研究室に朝8時くらいに出かける。3時頃には戻り、そのまま図書館に行ったり友人と出かけたりアパートで勉強したり。パートナーはおそらく昼頃出かけ、夕方クラスにでたらアトリエのあるセントポールに行きそのまま夜中まで制作したり。そんな生活がしばらく続いて特に不自由もなく問題もなく。話をしないわけでもないが、あまり親しくするわけでもなく、むしろ当たらず障らず。その頃は私にもパートナーにもいわゆる交際中の相手がありしかしそこまでシリアスな関係になるのもどうかなという学生の身。それがあっけないくらいくだらない諍いでお互いにわかれてしまい、週末に顔を合わせてなんだかなと言っているうちにwinter breakとなった。ミネソタの冬は雪が深いのでちょっと暖かいところに行きたいなと思っていたその時、パートナーの友人がLAに来るというので行くという。しかしずっとドライブは1人で大変というので、2人で交代してドライブ旅行という運びに。ここでも朝方夜型特性が役立った。朝起きて元気な自分が午前中走る。その間居眠りしたりダラダラ目を覚ましたパートナーがランチ後にしばらく走る。夕方もう一度私がハンドルを握り、夕飯の後またパートナー。モーテル(日本で言うモーテルとは違い単に駐車場が前にどんとある安ホテル)に倒れ込むように眠りまたそれを繰り返す。その繰り返しでカリフォルニアまで着いた。その頃には友人という状態までにはなっていた。そんな旅ができるということはこのパートナーとは共同作業が可能であると判断した。もののはずみである。今もそのパートナーはルームメイトである。しかしながら私の子供たちの父親でもある。オットさん。コレからも付かず離れず。

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