難しいニュースを興味深く、イラストを使った解説動画「NEWS グラフィティ」とは
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難しいニュースを興味深く、イラストを使った解説動画「NEWS グラフィティ」とは

LINE NEWS

LINE NEWSのニュース解説動画「NEWS グラフィティ」は見たことがありますか?

簡単に説明すると、手書きイラストのニュース解説動画です。例えば「大雨の警戒レベル」をテーマに、以下のような動画を公開しています。

2019年1月からスタートした取り組みで、これまでに約30本の動画を公開しています。

ニュースに「興味を持ってもらう」ことが難しい

LINE NEWSでは「知っておくべき事柄」「社会的に影響がある事象」などを伝えることを目的の一つにしています。ですが、文脈や背景が複雑な事象について、「興味を持ってもらうこと」「最後まで読んでもらう、見てもらうこと」が難しいと感じていました。

テキストや写真で「しっかりと伝えること」の意義を感じながらも、SNSや動画サイトなど、興味の引きやすいコンテンツがあふれる現在では、そういった事柄は注目されにくいのかもしれません。

NEWS グラフィティの目的やコンセプトは以下のとおり。ニュースプラットフォームとして、ユーザーに「知ってもらう」「興味を持ってもらう」「理解してもらう」ことをゴールとしています。

「NEWS グラフィティ」の目的
1.  世の中の「知っておいたほうがよいこと」に「興味を持ってもらう」手助けになる
2. 世の中の「わかりにくいこと」を「理解してもらう」手助けになる

「NEWS グラフィティ」のコンセプト
 『わかりにくいこと・むずかしいこと』を『わかりやすく・かんたん』にではなく『より興味深く・おもしろく』表現する

従来の記事と比較して興味喚起度が上昇、工夫次第でニュースに興味を持ってもらえる

NEWS グラフィティではコンテンツの見せ方・フォーマットについて、閲覧したユーザーにアンケート調査を行い効果測定しています。

例えば、「米大統領選」を解説した通常のテキスト・写真記事よりもNEWS グラフィティのほうが「そのテーマのことをもっと知りたいと思ったか(興味喚起度)」や「見てよかったか(満足度)」が高い結果となりました。他にも従来の記事に対する強みとして「親しみやすさ」や「テンポの良さ」が特に評価されていました。

また、NEWS グラフィティで「どのような内容を解説してほしいか」というアンケートを実施したところ、政治に関する話題や国内外の情勢、年金や税金に関する話題、日米関係の話題などを求める声も多く、時事問題を知りたい・知っておきたいというニーズが一定あることがわかりました。

LINE NEWSをはじめニュースサイトでは芸能関連の情報にトラフィックが集まりやすい傾向がありますが、見せ方や届け方の工夫次第では、まだまだ多くのことを伝えことができると考えています。

「NEWS グラフィティ」制作フローは大きく4段階

NEWS グラフィティの制作は、大きく分けて4段階の工程になっています。テーマ決定から、動画の完成まで、おおよそ20営業日程度かかります。

LINE NEWS編集部がテーマを選び、クリエイター向けに資料を作成

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(LINE NEWS編集部でテキスト資料と絵コンテを作成)

まずはテーマの検討を行います。これまでの定性的な評価から、政治や経済など硬くて難しいニュースの解説が求められていることがわかりました。

公共性を重視し、「よくよく考えてみたら、自分も詳しく知らないかも」というテーマや、日々のニュースを先読みし、議論が盛り上がるタイミングで公開できるようなテーマを選びます。

【LINE NEWS編集部コメント】
テキストの記事と違い、NEWS グラフィティではイラストで重要なポイントの強弱や、テキストの省略などができるため、イラストになるための資料作りが求められます。
当初は資料に文字が多く、読者に興味を持ってもらうフックのイメージを共有することが難しかったですが、LINE NEWS編集部で絵コンテを作成するなど改善を続けています。

イラストのラフを、LINE NEWS編集部、校閲チーム、監修の時事通信社がチェック
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(編集、校閲、時事通信社でチェック)

イラスト・動画の制作は、タムラカイ氏(@tamkai)の結成した「Graphic Catalyst Biotope(グラフィックカタリスト・ビオトープ)」のクリエイターを中心に協力していただいています。

クリエイターはLINE NEWS編集部から資料を受け取り、まずは下書き(ラフ)を作成。ラフの段階で不備はないか、イラストにしたことでミスリードが起きていないか、言葉足らずになっていないか、などをLINE NEWS編集部、校閲チーム、監修を依頼している時事通信社がチェックします。

【時事通信社コメント】
「NEWS グラフィティ」の監修にあたっては、自社媒体への配信同様に「正確・公正なニュースを国内外に伝え、社会の発展に寄与する」ことを念頭に臨んでいます。
具体的には、読者目線でニュースの要点を視覚的に解説するというコンテンツを意識して、イラストに任せるべきは任せて、文字で説明し過ぎないー。逆に限られたスペースを意識し過ぎて説明不足になっていないか、ミスリードや誤解を生じさせていないかー。テーマごとに担当者は異なりますが、こうしたことに気を付けて監修作業にあたっています。

ラフの入稿段階でLINE NEWS編集部が十分に練った形跡が見て取れるものばかりで、テーマのまとめ方やセンスあるイラストの表現はこちらも参考になります。
多大な発信力を持つLINE NEWSコンテンツの取り組みに対して、監修という形で携われることを光栄に思っております。
【校閲チームコメント】
手書きのイラスト+テキストを校閲するのは、一般的にも珍しいです。
校閲時は、ストーリーに沿ってイラストや文章が適切かなどをみる巨視的な部分と、誤字などの微細の部分を、行きつ戻りつしながら確認しています。
LINE NEWS編集部の作成した資料とあわせて、イラストに起こす過程で省略された部分で表現が不足していないか、を意識して確認しています。
また手書きのイラスト・テキストを校閲するため、予想できない誤字脱字へ配慮しています。

イラストの完成・動画化

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(イラストが完成)

完成したイラストだけでもわかりやすいですが、動画にすることで、読む順番が明確になり、より理解しやすくなります。

より理解を深めてもらうため、NEWS グラフィティでは完成した動画に、官公庁による発表資料や、LINE NEWSと提携しているメディアから厳選した記事を記事面にリンクしています。

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【クリエイターコメント】
松本花澄さん(@kasumiy)

NEWS グラフィティを作る際には「素人目線」を大切にしています。
「自分が理解できるか」「『何となく聞いたことがある』程度の人が『なるほど』と思えるか」を意識しながら資料に目を通します。伝わりづらいな、と思ったポイントはLINE NEWS編集部にフィードバックし、資料をアップデートしてもらったり、補足してもらったりしています。
イラストは「具体的なシーンを描く」ということを意識しています。
例えば、現在制作中の選挙に関連したNEWS グラフィティでは「特定の候補者への投票の呼びかけ」という説明を、「この人に投票してくださーい」と呼びかけている人の絵にするなど、見た人がイメージしやすい絵を描くように心がけています。

ヨヒコとシトシ(ミヤモトヨシコ)
資料をそのまま絵にするだけでは意味がないことも多く、絵にする意味を大事にしています。
1つのテーマにストーリーを持たせることで、理解しやすくする工夫もしています。米大統領選のNEWS グラフィティでは、伝えるための"フレーム"としてニュース番組を設定し、進行役としてのキャスターを描きました。

ポスターとしての利用などオフラインでも広がり

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、「こころの健康」をテーマに制作したNEWS グラフィティでは、医療従事者の目に留まり、病院内で掲示したいと連絡をいただくことがありました。

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社会医療法人財団 石心会 第二川崎幸クリニックの院内(11カ所)で掲示していただきました。

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同じく新型コロナウイルスに関連したデマが問題視されるなか、白鴎大学客員教授・下村健一氏に監修いただいたNEWS グラフィティも、さまざまなところで利用していただいています。

「知らない」「わからない」「興味ない」で終わらせない

日々たくさんのニュースが届けられるため、政治や経済など硬くて難しいニュースは断片的にしか理解できていない人も多く、難しいニュースを避ける人もいるかもしれません。

ですが、難しいニュースのなかには、自分たちの生活に直結しているニュースも多くあります。

NEWS グラフィティでは、わかりやすい解説動画で「興味を持ってもらう」ことが第一歩だと考え、 「わかりにくいこと・むずかしいこと」を「より興味深く・おもしろく」表現していきたいと思います。

「NEWS グラフィティ」一覧(2020年9月1日現在)

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