見出し画像

誰も教えてくれなかったおしゃれのルール(アーカイブ)買い物の失敗を繰り返さないためには

何もできない時期というものが人生には数回あります。
病気になったとき、失業したとき、周囲の環境が騒然としているとき。

今はまさに、周囲の環境が騒然としているときで、これから起こる未来のことについて、あれこれ楽しく想像することができないでしょう。

未来について考えることができないときは、自分の過去について見直してみるのもいいのではないでしょうか。

新しく自分の望みのワードローブを作る方法は、もう既にご紹介しました。

では過去は?
過去もう既に買ってしまったものはどうしたらいいのか。

真っ白なキャンバスに、買ったばかりの全色そろった絵具を使って思い通りの絵を描くのは、もう何か描かれているキャンバスに、全部そろったとは言えない道具を使って何かを描くより、相当骨が折れる仕事です。
直すよりも、新しく作るほうが簡単な場合が多いのです。
ですから、自分の過去を見直す作業は、新しく何かを作るよりも大変だと考えていいでしょう。

けれども、残念なことに、それなしでは新しくはなれません。
いつだって、過去を終わらせて清算しなければ、本当の意味での新しい出発にはなりません。

過去の自分、つまりこれまでのワードローブについて、今回は特に自分でも失敗と思えるような過去の買い物について見直してみましょう。

世間一般に勧められているのは、
「捨てればいい」ということです。
過去の失敗については、要るか、要らないかだけ判断して、捨てればいいと。
けれども、これではまた同じ失敗を繰り返してしまいます。

あなたの目的はなんでしょう?
同じサーキットをくるくる回り続けて、同じポイントで前回と同じように転ぶことでしょうか?
もしそうでないと言うのなら、過去の失敗を振り返って、修正する必要があります。

そのために、失敗したな、必要なかったなと思うアイテム一つ一つについて、それによって得られたものと、失ったものについて考えてみてください。
人間の行動は、報酬が多いものへと促されます。
得られたものと、失ったもので、失ったものがあまりに大きい場合、脳はその行動を回避しようとします。
つまり、失敗するような行動を避けるようになります。

例えば、雑誌に「お勧め」として書いてあったスカートを買ったけれども、
それは要らないもの、つまり失敗だったとします。
それによって得られたものはなんでしょうか?
買い物をしたときの快感? 
新しいものを手に入れたという一瞬の喜び?
そんなもの?
では、失ったもの、失敗だと感じるものはなんでしょうか?
お金? 
買い物に使った時間?
誰かが褒めてくれるかもしれないという期待?
自分が持っている服とどうやって合わせていいかわからなくて考えているだけの時間?
そんなところでしょうか?

この作業は、少しだけあなたを嫌な気分にさせ、心を痛ませます。
けれども、 痛みや嫌な気分がなかったら、
あなたは危険を察知し、避けることができません。
危険と嫌悪をそのまま放置し、ただ捨てているだけでは、次回もまた同じ過ちを犯すことになります。
それを避けたいのなら、あなたは十分に失敗の痛みを感じとる必要があります。

自分の買い物は失敗が多いなという人は、この痛みを十分に感じ取ってください。
あなたの脳は次回、その痛みを回避するよう指示を出し、あなたは違った行動をとるようになります。
そうして、それを繰り返せば繰り返すほど、あなたの成功の確率は高まります。

失敗から学ばず、その痛みを放置すれば、あなたはまた同じように無駄な浪費を繰り返すでしょう。
そうならないためにも、人間にもとから備わっている、
痛みを感じるというその機能を使って、
失敗してはただ捨てるという、永遠のループから抜け出しましょう。

2020.03.26


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?